令和6年度 深川市民公開講座(第3回)が開催されました。(11月9日)
2024年11月9日、深川市教育委員会主催の市民講座「映画で学ぶ教育を受ける権利 ~すべての人に基礎教育を~」が開催され、拓殖大学北海道短期大学保育学科の横関理恵准教授が講師を務めました。本講座には、深川市教育長や教育委員会の方々も参加し、会場全体で教育に関する重要な議論が展開されました。
講座は、横関准教授による講義からスタートしました。スライドを用いて、夜間中学の歴史や現状、義務教育未修了者の実態について詳しく解説。「教育を受ける権利」は子どもだけでなく、大人にも重要であり、誰もが年齢に関係なく学ぶ機会を持つべきだと強調しました。特に、北海道が全国で最も多い義務教育未修了者数を抱える現状や、夜間中学が果たす役割についての話は、参加者に大きな関心を引きました。
その後、映画『こんばんはⅡ』(監督:森康行)の上映が行われました。この映画は、夜間中学で学び直す人々を描いたドキュメンタリー作品で、教育の重要性とその持つ可能性を深く掘り下げた内容です。上映後のフロアでは、「学ぶ機会を失った人が学び直せる場に夜間中学があり、大人になっても教育を受けられる学校がもっとあるといいと思った」といった感想や、「私立で夜間中学は設置できるのか」などの具体的な質問が寄せられ、活発な意見交換が行われました。
今回の講座を通じて、地域社会における教育の課題や、すべての人に学びの場を提供することの重要性が共有されました。参加者は、教育の意義を改めて考えるとともに、自らの学びを振り返る貴重な機会を得ました。
拓殖大学北海道短期大学は、学生や社会人の教育機会の拡充を目指し、地域連携を重視した取り組みを推進しています。今後も「誰もが学べる社会」の実現に向けて、教育・研究活動を積極的に展開していきます。
●深川市ホームページ→ 深川市民公開講座のお知らせ
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