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第1回深川市民公開講座が開催されました。(5月26日) | 拓殖大学北海道短期大学

第1回深川市民公開講座が開催されました。(5月26日)

<平成30年度の深川市民公開講座が5月26日(土)から始まりました。>

 本年で5年目を迎える深川市市民公開講座は本学教員が市民の皆様に向けて教養や今話題になっている情報または基礎的ではあるが専門家でないとわかりにくい分野についてわかりやすく講義をしていきます。これまで4年間で21名の本学教員が約350名の市民の方々に講義を行って記ました。5年目に入る今年度もこうご期待です。

 本年度の第1回目として5月26日(土)10:00からは本学保育学科の萬司(よろずつかさ)教授による「楽しい音楽鑑賞のしかた–子どもと聴きたいクラシック音楽–」をテーマに開催されました。31名の市民の皆様が参加されました。
 
自己紹介に始まり、「音楽鑑賞」は個人の世界であるが、「音楽鑑賞教育」は教育としての目的があり,人類共通の音楽文化を学ぶことなどの説明がありました。中学校での教員生活や中学校学習指導要領の作成経緯などをわかりやすく説明されました。また、いまの中学校での音楽教育には「デジタル教科書」が導入されはじめ、すぐに聴ける、すぐに動画を見られるなどの利点を実際に体験してみました。
 中学校に入って最初の音楽の時間に聴くのはシューベルト作曲の「魔王」が多いが、ドイツ語の歌詞の内容を理解したり楽譜で確認したりするのにも「デジタル教科書」が有効であることや、登場する人物ごとに編集した教材を聴くことで音楽の特徴や背景が分かるとのことでした。次にヘンデル作曲の「王宮の花火の音楽」第4曲「歓喜」を比較してみました。音楽を比較することで,どちらの音楽が好きあるいは面白いなどの価値意識が自然と生まれます。こうしたことが「音楽鑑賞教育」の原点で、音楽の何からそう思ったのかをまとめることが現在の学校教育であることを強調されていました。残りの時間は,同じ曲でもアレンジによって印象が変ったり、アーティストや使用する楽器を変えることで印象が大きく異なったりすることも紹介されました。「音楽鑑賞教育」とは、クラシックやポップス、古くから伝わる日本の歌やゴスペルなどの様々な音楽文化を受け止め、音楽を愛好する心情を育むことかもしれません。
 
あっという間に時間は過ぎました。市民の方の大きな拍手で第1回目の深川市市民公開講座は終了いたしました。参加された市民の方ご苦労様でした。

次回は8月4日(土)保育学科の坂井莉野助教による「身体を動かす楽しさを知る–こころとからだがたっぷり動く遊び–」です。多くの市民の方のご来場をお待ちしております。

萬先生が自己紹介を兼ねてご挨拶
萬先生が自己紹介を兼ねてご挨拶
音楽鑑賞教育とはどういうことを目的としているか?
音楽鑑賞教育とはどういうことを目的としているか?
魔王を題材にデジタル教科書での授業を再現
魔王を題材にデジタル教科書での授業を再現
熱く語られる萬先生に参加された市民の方も大満足です
熱く語られる萬先生に参加された市民の方も大満足です

<第2回 深川市民公開講座>

○日時:平成30年8月4日(土曜日)10:00~11:30
○会場:深川市中央公民館
○演題:「身体を動かす楽しさを知る–こころとからだがたっぷり動く遊び–
○講師:拓殖大学北海道短期大学 保育学科 助教 坂井 莉野

 深川市ホームページ→ 深川市民公開講座のお知らせ
 深川市民公開講座 → ポスター(PDF803KB)