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第8回地域振興特別講座を開催しました。(令和元年11月14日) | 拓殖大学北海道短期大学

第8回地域振興特別講座を開催しました。(令和元年11月14日)

地域振興特別講座「地域と産業」

令和元年度 第8回地域振興特別講座を開催しました。

講 師:拓殖大学政経学部 教授 関 良基 氏
講演題:『社会的共通資本としての水-利水と治水を考える-』

令和元年11月14日(木)に、本年度第8回地域振興特別講座が開催されました。講師の関良基氏は、京都大学院農学研究科農学博士を取得し、森林と人との関わりをフィリピンや中国などの現場で調査・研究されてきました。他には、社会共通資本、森林の緑のダム機能、流域治水、自由貿易と環境の関係、水道民営化問題なども研究し、提言活動も行っています。
本講では、「市場原理主義派の経済学」と「社会制度重視の経済学」の対立する経済学説をミルトン・フリードマン氏と宇沢弘文氏の学説について、「水」を例に挙げられ分かり易く説明をされました。また、利水・治水の関係から国土交通省主管のダム事業と厚生労働省主管の水道事業から、今年の台風による水害について、ダム機能と堤防の機能について詳しく説明いただきました。最後に、社会的共通資本は市民参加で整備されるのが望ましいことを提言され結びとなりました。
学生は、国の様々な施策の在り方について深く学ぶことができ、多様な社会的共通資本について新たな視点を持つことができたと思います。