第7回地域振興特別講座を開催しました。(令和元年10月31日)
掲載日:2019年11月05日
地域振興特別講座「地域と産業」
令和元年度 第7回地域振興特別講座を開催しました。
講 師:拓殖大学商学部 教授 太田 実 氏
講演題:『地域振興における観光産業の役割』
令和元年10月31日(木)に、本年度第7回地域振興特別講座が開催されました。講師の太田実氏は、立教大学大学院観光学研究科博士前期課程を修了し、「旅行業活性化のための次世代旅行商品に関する研究~スポーツイベント観光を事例に~」の学位論文で観光学修士を取得し、「旅行産業の付加価値の創造」、「地域における産官学の連携」、「学生を主とした地域活性」などの研究をしています。
本講では、『「観光」とは何か?』『「観光産業」について』の2本の柱で講義いただきました。太田氏の講義の概要は、次のとおりです。
『「観光」とは何か?』では、観光とは「楽しみを目的とする旅行」であり、旅行とは、「非定住性」、「非営利性」+「非日常性」の具現化を意味します。観光する人と地域の宝を結びつけるのが観光産業の役割であり、観光(旅)を楽しいものするためには、①どこへ行くか?②誰と行くか?③いつ行くか?を、考慮すべき三要素として挙げました。また、地域観光振興に必要な3モノは、①若者②バカモノ③ヨソモノです。この他、ヨソモノによる観光資源の発見、観光と“ホスピタリティ”、観光教育の目的などについて講義されました。『「観光産業」について』では、「運輸業」の側面から、時間的距離の短縮、経済的距離の短縮、心理的距離の短縮について解説したうえで、観光が現在では快適な移動を重視していると強調されました。宿泊事業の産業化や温泉旅館による地域振興などについても、分かり易く説明していただきました。
学生は、観光産業についてイメージすることができて、将来職業を選択する際の参考になったと思います。