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拓殖大学工学部ものづくり教室を開催しました(8月22日~23日)

 拓殖大学工学部(八王子市)より香川美仁教授と学生が来道し、深川市内の中学校で理科教室を実施しました。本事業は深川市に本学がある繋がりで、平成20年(2008年)から継続して行われています。今回は工学部の学生2名と、本学の学生2名が講師を務めました。中学生たちは、クロムブックで作成したプログラミングを教育用小型コンピューター「micro : bit (マイクロビット)」にダウンロードして、LEDでハートマークを光らせたり音楽を鳴らせたりして、プログラミンを楽しみました。

開催日:令和6年8月22日(木)~8月23日(金)
場所:深川中学校、一已中学校

ものづくり教室の様子(写真)

まずは部品の説明です
大学生がレクチャー
中学生に伝わったかな?
プログラムどおり音が鳴りました

「韓日若手農業者国際事例報告カンファレンス」を本学キャンパスで開催(7月13日)

 本学の招聘教授である飯尾裕光が会長を務める(公社)全国愛農会と韓国正農会が主催し、本学が共催する国際事例カンファレンスを、7月13日13:00~17:00に、本学101教室で開催しました。これは、韓国と日本の有機農業を実践する若手農業者の国際的交流を目的として、飯尾先生が中心となり両国で交互に開催している「韓日若手農業者国際交流研修」について、今年は7月10日~13日の間北海道で開催することから、最終日に本学を会場にして事例報告会を行うことになったものです。参加者は、学内の学生・教職員のほか、学外からも有機農業実践者、農業試験場の研究員などが参加、全体で50名を超える参加がありました。

 7月13日午前中には、田中学長がツアー参加者の皆さんを本学の実験・実習農場にご案内しました。韓国からの参加者は明るく元気な若い女性有機農家がほとんどで、様々な作物や研究について質問が絶えませんでした。

 豆類畑で記念撮影

 カンファレンスは、午前中に急遽結成された韓日バンドのハーモニーでオープニング。若さ溢れる意気込みに、国境の壁など微塵も感じられませんでした。

韓日アコースティックバンドによるオープンニングアクト

 田中学長から歓迎の挨拶のあと、飯尾招聘教授からこの会の意義として、韓国と日本の若手農業者が国際的交流をとおして相互の学びを共有し、アジアの若手農業者の育成を目指すためものであるとの熱いメッセージがありました。

飯尾招聘教授の開会挨拶

 基調講演として、まず北海道有機農業協同組合の小路健男組合長から「北海道の有機農業の現状と課題」と題し講演を頂きました。北海道における有機農業の現状を整理し、有機農業の拡大には、人材育成を有機農家個人に依存している現状から教育・行政・民間等による組織的な対応が必要であること、一般栽培から有機栽培に転換を促すには、有機栽培農産物の収量・品質・販売金額・流通方法などの情報を広く開示していくことが必要であると強調されました。

北海道有機農業協同組合小路組合長の基調講演

 続いて、アジア農業農村研究院キム•キフン院長から「韓国の有機給食は有機農家をどう支えたか」と題し講演をいただきました。キム院長は、日本に留学され博士号を取得されており、お一人で日本語と韓国語で講演を進められました。韓国では、未来を担う子供たちに安全・安心な食べ物を提供するために、各自治体が公共給食に関する条例を制定、「食べ物統合支援センター」が地域の農産物を提供している。また、有機農業(韓国では無農薬も含め親環境農業という)を支援するために、一般農産物と有機農産物の価格差額分を行政が支援していることなどが紹介され、参加者は我が国との違いを実感しました。

アジア農業農村研究院キム•キフン院長による基調講演

 続いて、若手農業者報告発表として、5名の発表がありました。本学農学ビジネス学科環境農学コース  2 年の吉田央祐さんからは、「持続可能な農業を支える拓殖大学北海道短期大学」として、環境に配慮した持続可能な農業を学べる本学のカリキュラムや各ゼミの研究に加え、自分のサツマイモに関する卒論が紹介されました。

 韓国若手農業者組合のカン・スナ代表から「韓国若手農業者の現状と課題」として、自らが有機農産物の生産にとどまらず、加工や経営マーケティングまで取り組むまでの経過と、青年農業者の支援策や協同した活動の具体例を示し、「私たちが生きる農業農村を私たちが作ろう」と、若手農業者の代表として力強く述べられました。

   愛農高校作物部主任の杉山哲郎先生からは、「有機農業を実践し学ぶ愛農学園農業高等学校の今」として、有機農業を教える日本で唯一の全寮制高校である愛農高校の紹介のなかで、職員も生徒と共に暮らし、毎日一緒においしいご飯を作り食べる、そしてたくさんの命とのつながりを感じて生きていくことは経験的にしか学ぶことができない、と強調されました。

 ジュウォン農園代表のキム・フジュさんからは、「自信のオーガニック  ジュウォン農園」として、国内初の梨の有機認証を受けたこと、有機梨や加工品のインターネット販売や若手農業者との交流、有機農業者が受ける支援などについてお話しいただきました。

 最後に、「犬山オーガニックビレッジ活動報告」として、代表の佐藤練さんから、日本農業における課題として中山間での担い手不足・高齢化、耕作放棄地の増加、里山の荒廃による鳥獣被害の拡大をあげ、昼は農業、夜は鵜飼の船頭という生活のなかで若手有機農業者7名で農事組合法人オーガニックビレッジを立ち上げたことや、有機肥料の製造やジビエを活用したペットフードの製造について紹介されました。

 最後に、会場から質疑を受け付け、カンファレンスは終了しました。国境を越えて若者が交流する中で、世界的な視野を持ってローカルに活動することの意味と、ともに連携して未来の食、農業、そして地域社会を育てていくことの大事さを参加者は強く感じたことと思います。講演してくださった演者の皆さまと、ご参加頂いた皆さまに、こころから感謝申し上げます。

終了後に全員で記念撮影

 

韓日若手農業者国際事例報告カンファレンスを7月13日に開催します

韓日若手農業者国際事例報告カンファレンス

 本学招聘教授である飯尾裕光が会長を務める(公社)全国愛農会と韓国正農会が主催し、本学が共催するカンファレンスを、次のとおり7月13日に本学で開催します。有機農業を実践する、韓国と日本の若手農業者の国際的交流をとおして、相互の学びを共有し、アジアの若手農業者の育成を目指します。

日時 : 7月13日(±)13:00〜16:30

場所 : 拓殖大学北海道短期大学 101教室

基調講演(13:15~14:15)
 1. 北海道の有機農業の現状と課題       北海道有機農業協同組合 小路健男 組合長
 2. 韓国の有機給食は有機農家をどう支えたか  アジア農業農村研究院 キム•キフン 院長

若手農業者報告発表(14:25~15:45)
 1. 韓国若手農業者の現状と課題           韓国若手農業者組合代表
 2. 有機農業を実践し学ぶ愛農学園農業高等学校の今  愛農学園農業高等学校
 3. 持続可能な農業を支える拓殖大学北海道短期大学  拓殖大学北海道短期大学農学ビジネス学科2年生

意見交換(15:45~16:30)

参加費:一般500円(資料代)、学生無料

参加申し込み:添付資料のQRコードから

KR-JP_Agri_Conf
クリックするとPDFが開きます。

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果実酒の試験製造免許を取得しました。(6月26日)

果実酒の試験製造免許を取得

本学は、北海道の酒造好適米の栽培から日本酒の製造までを体験的に学習する「日本酒製造実習」を開講するために、清酒製造免許(試験製造)を令和5年9月に取得しました。
さらに、日本酒の醸造方法とは異なるワインの醸造を学生が体験することにより、酒類の製造についての理解を深めることができるため、果実酒について追加申請し、6月26日付けで試験製造免許を取得しました。

本年度は、日本酒製造実習のなかで、以下の計画でヤマブドウのワインを製造する予定です。

1)原料果実
 10月に、深川市内の本学山林に自生するヤマブドウの果実20kg程度を採取する。

2)除梗・破砕
 手作業で、除梗し、破砕する。

3)酵母
 ヤマブドウに付着する天然酵母を活用する。

4)発酵
 15ℓステンレスタンクに破砕した果実を投入し、実験室のインキュベータ内で温度管理を行う。

5)圧搾
 インキュベータ内の15ℓステンレスタンク内で、袋吊りにより行う。

6)その他
 熟成・滓引き・清澄・濾過・瓶詰めは、行わない。

 

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令和6年度 就職ガイダンスを開催しました(6月25日)

Article

拓殖大学就職部による「就職ガイダンス」を本学本館棟2階教室にて開催しました。

ガイダンス講師:拓殖大学八王子就職課 君野 和美 氏

拓殖大学国際学部3年生、地域振興ビジネスコース2年生と分けて、それぞれの学年にあった就職活動への心構えなどをお話しいただきました。社会変化が激しく答えのない時代だからこそ、自分の強みや価値を磨くこと(=ブランド化)が大切で、それには自己理解(=自身を分析)から始まり、企業から必ず聞かれる「学生時代にしたこと」「自分の強み」等を伝えるには、自分の取り組みを相手がイメージできる言葉や文字で表現できれば目的を達成できることなど、就職活動に向き合うコツをシンプルかつ分かり易く、順序立てて教えていただきました。また、カードを使ったワークショップでは、自分の表現力を引き出す良い機会となりました。

拓殖大学国際学部3年生へのガイダンス
地域振興ビジネスコース2年生へのガイダンス
カードを用いたワークショップ

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第58回黎明祭 図書館企画展 「子どもの文化が不滅である理由(わけ):『赤い鳥』からの子どもたちへの贈り物」開催中

図書館企画展のお知らせ📚✨

雑誌『赤い鳥』は大正時代に鈴木三重吉が「一流作家による文学性や芸術性の高い作品を子どものために」との考えで創刊しました。

本学図書館はこの『赤い鳥』の復刻版を普段はみなさんの目に触れる機会の少ない貴重本コーナーに配置していますが、第58回黎明祭にあたり図書館企画展で公開いたします。

大正時代に生きた鈴木三重吉が子どもたちのためにどんな思いをこめていたのか、『赤い鳥』の世界をのぞいてみませんか。

期日:令和6年6月15日(土)~6月30日(日)

場所:図書館1階閲覧席

黎明祭の6月30日(日曜日)には穴水ゆかり先生の講話「『赤い鳥』とその時代、そして創設期・保育学科教員の願い」を開催します。当日限定で同時代の児童文学作品の復刻本も展示します。

講話

日時:6月30日(日)13:00

場所:本学図書館1階

この機会をお聴きのがしなく

第58回黎明祭 図書館特別企画開催について

第58回黎明祭図書館特別企画

拓殖大学北海道短期大学図書館では第58回黎明祭にあたり、特別企画を開催します。たくさんのみなさまのご参加をお待ちいたします。

6月29日(土曜日)13:00~14:00

*学外の方には館内案内をいたしますので12:40までにお越しください。

場所:拓殖大学北海道短期大学図書館

ワークショップ:
図書館で本と出会う即興劇より「ドングリとヤマネコ裁判」

本が好き・読書が好きな方も、本が好きではない・読書が苦手な方も、拓大図書館を歩いてみませんか。今回のワークショップでは意外な本との出会いかたを体験していただきます。

6月30日(日曜日)13:00~14:00

場所:拓殖大学北海道短期大学図書館

講話:『赤い鳥』とその時代、そして創設期・保育学科教員の願い
講師:穴水ゆかり(拓殖大学北海道短期大学保育学科准教授)

大正期に鈴木三重吉が創刊した雑誌『赤い鳥』の世界観と日本の児童文学史に刻んだものについて講じ、本学図書館が所蔵する復刻版について紹介します。また、同時代の日本の児童文学作品の復刻版も当日のみ展示します。この機会をお見逃し、お聴き逃しなく。

なお6月15日より第58回黎明祭図書館企画展「子どもの文化が不滅である理由(わけ):『赤い鳥』からの子どもたちへの贈り物」を開催し、復刻版『赤い鳥』に関係する本を展示します。

お問い合わせ:拓殖大学北海道短期大学図書館
TEL 0164-23-4111(代表)

 

第58回黎明祭_図書館特別企画ポスター
第58回黎明祭_図書館特別企画ポスター

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令和6年度第2回図書館企画展「AI(エーアイ)にAI(逢い)に来て!~生成(せいせい)AIで仕事清清(せいせい)!?」開催中

令和6年度 第2回 図書館企画展

私たちの仕事や学習などの場で、文章や画像、音声を生成したり対話できるAIの活躍が拡がっています。

暮らしの身近なところで活躍するAIと私たちは、これからどのような社会を築いていけるのでしょう。図書館では関係する本約50冊を展示中です。

6月14日(金)まで開催します。
AIに逢いに来てみませんか。

 
 
 
 
 
 
 
 

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『明日の北海道農業を語る集い』開催のお知らせ(5月11日開催)

「明日の北海道農業を語る集い」

 本学は、58年前の開学以来、農業の実践的な知識・技能と高い志を身に付けた多くの人材を世に送り出し、卒業生たちはそれぞれの地域におけるリーダーとして活躍されています。この度、5月11日(土)に、「明日の北海道農業を語る集い」を開催します。本学の卒業生であり、北海道農業協同組合中央会の樽井功代表理事会長のほか、各地域で活躍される本学卒業生や、北海道指導農業士・農業士の皆さま、普及指導・試験研究・農業教育・行政関係の皆さまにお集まり頂き、北海道農業の方向性と担い手の育成について議論します。具体的には、担い手が直線的に減少していく中で、農家・農業生産法人など多様な経営体をいかにして継承して地域農業を維持していくかが論議のポイントになります。また、この集いは、本学農学ビジネス学科の授業として位置付け、学生全員が参加し、自らの将来についても考えてもらいます。本学は、食と農の王国北海道における唯一の農業系短期大学として、担い手の育成を柱として、今後とも北海道農業に貢献していく所存です。よろしくお願いいたします。

明日の北海道農業を語る集い

1.日時:2024年5月11日(土)14:30~17:20
2.会場:① 拓殖大学北海道短期大 本館棟3階 スノークリスタルホール
         ② 【WEB】ZOOM (アクセス方法は後日メールで案内いたします)
3.主催:拓殖大学北海道短期大学
4.内容
   1.
来賓挨拶  
   2.基調講演 「多角的な視点で農業をとらえ直す」
         札幌大学地域共創学群 経済学系 教授 西村直樹 氏
   3.パネルディスカッション
   パネラー
   ①「私の農業経営と担い手確保対策について」
      深川市議会議員 鶴岡恵司 氏
   ②「空知管内の担い手育成の現状と課題」
     空知農業改良普及センター所長 片山正寿氏
   ③「卒業生として北短に期待すること」
     北海道指導農業士 本学同窓会長 石田隆広氏
5.参加費: 無料
    ※(
Zoomでの参加は先着100名になり次第締め切ります。)
6.懇親会: 18:00~ラ・カンパーニュホテル深川 会費5,000円←【受付終了しました】
7.参加申し込み方法:
  ①[申し込みフォーム(Microsoft forms)](クリックすると申込フォームが開きます。)
  ②
FAX申込み]下記の申込み用紙に必要事項を記入しFAX(0164-23-4411)で送信をお願いいたします。
申込期限: 5月1日(水) ←5月8日まで延長します(会場参加、ZOOM参加)

開催案内
開催案内
申込用紙(FAX)
申込用紙(FAX)
開催ポスター
開催ポスター

  <お申し込み・お問い合わせ先>
  拓殖大学北海道短期大学 事務部
  TEL:0164-23-4111
  FAX:0164-23-4411

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令和6年度の始まりにあたり ~ 学長メッセージ

 令和6年度が始まり2週間が経ちました。本学では、4月1日より農学ビジネス学科および保育学科の新2年生の授業が始まりました。また、4月10日には入学式、11日にはオリエンテーションを実施し、12日からは1年生の授業も始まりました。毎年、フレッシュな新入生と出会う度に、それぞれが個性を活かして成長して欲しいという、教育職ならではの喜びと責任を感じています。学生の皆さんは、本学の緑豊かな広大なキャンパスでのびのびと学び、有意義な大学生活を送って下さい。

 昨年度は本学にとって激動の1年でした。18歳人口の減少による大学全入時代の到来により本学志願者が激減するなか、農学ビジネス学科のコース制の廃止と入学定員の減員、そして令和7年度保育学科の学生募集停止という苦渋の決断をいたしました。保育学科の新入生の皆さんに対しては、必要な単位と資格を取得して希望の進路に進めるよう、これまでの教育の質を低下させることなく教育・指導していきますので、ご安心ください。また、農学ビジネス学科は、そのカリキュラムを再編し、皆さん全員が農業の基本を座学と実習で学び、それを基盤として皆さんの関心や進路に応じて、「農」、「食」、「地域」の各科目を自由に選択できるようにいたしました。

 私は、本学には次のとおり多くの魅力があると実感しています。

① ロシアのウクライナ侵攻による世界の穀物価格高騰や円安の影響などにより、我が国の食品価格が上昇し、国民の食と農業に対する関心が高まっています。これを契機として、幅広い世代への農業教育の充実が求められています。北海道は、まさに食と農の王国です。国内のみならず、インバウンドの観光客の目的は食と観光であり、大規模に展開される農業は美しい景観を作り出しています。本学は、この北海道内で唯一の農業系短期大学であり、農業の担い手、農業系企業への就職はもとより、農業を基盤として地域振興に貢献する人材を2年間で育成する高等教育機関として、その存在価値は極めて高いと考えます。

② 本学は、全道一ともいえる地力の高い実験・実習農場(面積4ha)を校舎に隣接して有しています。学生たちは、座学と実習で農業の基礎を実践的に学ぶことができます。また、本学は、気象的にも恵まれた北海道の中央部に位置する深川市において、寒地では栽培が難しいとされていたサツマイモやラッカセイの試作にいち早く取り組み、今では「北海道の新顔野菜」と位置付けられるまでに普及しているように、北海道の農業の発展に貢献しています。

③ 本学は、地方にある小規模短期大学だからこそ可能な徹底した少人数教育によって、学生一人ひとりの特性に合わせた教育を行い、地域社会で活躍できる人間力豊かな人材を2年間で育成しています。

④ 農学ビジネス学科の専任教員は、道総研農業研究本部の研究員、北海道の農業改良普及指導員、道立の農業高校教員などの経歴を有し、多年にわたり農業技術の研究開発、普及指導、農業教育に携わった実務経験者であり、実践的な農業教育を提供しています。また、専任教員の専門分野以外の科目は、道総研の現職及び退職者を非常勤講師として任用し、最新の知見・技術の提供に努めています。また、農業の専門家だけではなく、地域に関する行政や経済、調査法やデータ分析などを専門とする教員が一体となって、「農」、「食」、「地域」に係る教育・研究活動を行うことが本学の学びの特徴になっています.

⑤ 本学は、深川市から地域振興特別奨学生の助成など、大きな支援をいただいています。一方、本学教職員は、深川市等地元自治体が策定する計画等に係る各種委員会や市民団体の活動などに積極的に参画して、本学が持つ知的資産を地域に還元し、地域の発展に貢献すべく努力しています。さらに、昨年度は和寒町、士別市と連携協定を締結するなど、地域貢献する大学としての位置づけを明確にしております。

⑥ 本学は拓殖大学各学部との連携強化を基本戦略として掲げています。拓殖大学への3年次編入のほか、拓殖大学国際学部農業総合コースの3年生を科目等履修生として毎年20名以上受け入れているほか、政経学部の環境研修として農業に関する講義と現地視察を実施、また深川市内中学校における工学部教員による「ものつくり教室」の開催支援など連携を深めています。

 また、昨年度も学生たちは様々な活躍を見せてくれました。記念すべき第40回拓大ミュージカルは、当初はキャストが集まらず開催が危ぶまれましたが、2年生の熱い思いが1年生に届き、79名が集まり多くの深川市民に感動を届けるとともに、拓大ミュージカルのバトンを繋いでくれました。一昨年度同好会として発足したドローンサッカー部は、9月の北海道大会で初優勝し、その後道内で開催された2大会でも連続優勝、また京都で行われた大会にも遠征し好成績をあげ、本学の名を広めてくれました。これ以外にも、学生たちは、それぞれのクラブ活動のほか、学生広報部ぷれたく、ログハウスプロジェクト、ふかがわ街ぶら、北の恵食べマルシェ、道北アークスとのコラボ弁当、ふかがわ氷雪まつりなどなど、地域や企業の皆さまとの交流を通じて、社会人基礎力・人間力を高めてくれたと確信します。本学は、「感動体験こそ教育の原点」であることを教育の基本理念としており、これらは本学ならではの体験であると自負しています。

 深川市民をはじめ地域の皆さま、今後とも本学学生を温かく見守ってください。本学は、本学の魅力と各専任教員の取り組みを積極的に全国発信し、本学の認知度をさらに高めて参ります。皆様から頂いたご理解とご支援に改めて心から感謝申し上げるとともに、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

令和6年4月15日

拓殖大学北海道短期大学
学長 田中 英彦