リカレント教育プログラム「第27回保育セミナー」を開催しました。(10月21日)
令和5年10月21日(土)、本学のスノークリスタルホールにおいて、「子どもの非認知能力を伸ばす『学び』と『遊び』とは-幼保こ小接続期における表現活動の在り方を考える-」をテーマに、保育セミナーを開催しました。勤務や悪天候で当日欠席された方々がいらっしゃいましたが、対面18名(学生を含む)、オンライン9名、総勢27名の参加がありました。今回は渡島や宗谷からの参加(対面)、オーストラリアからオンライン参加など、広範囲からご参加いただきました。
田中英彦学長の開会の挨拶に続き、「幼保こ小接続期における表現活動」と題して基調講演を行いました。講師を務めた保育学科助教の新川聡子先生は、自身の小学校教諭時代の実践や保育者養成の経験から、幼児教育側と小学校側で語り合う機会をつくることや「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿(10の姿)」の共有と活用の重要性について解説しました。
続いて、「報告①」では、「幼児教育の視点から見る幼児期の表現活動」について、たかす円山幼稚園の中野渡未来先生から幼児期の遊びを通して育まれた学びをムーブメント保育の実践を事例に、小学校での学びに繋いでいくための取組やその成果を紹介いただきました。
「報告②」では、「小学校教育の観点からみる幼保こ小をつなぐ表現活動の可能性」について、浦臼町立浦臼小学校長の和田知子先生から、小学校1年生の教科書の構成、近隣の幼児教育現場の取組と小学校教育への連続性等が紹介され、幼児教育現場の先生方に向けては、「接続を意識し過ぎずに、子どもたちが好きな歌を歌うことや音楽の楽しさを沢山経験することが大切」と解説や助言をいただきました。
後半は休憩を挟んで、参加者は二つのワークショップを体験しました。(オンライン参加者は視聴のみ)。一つ目の「明日からすぐ実践できる:音楽表現活動のレッスン」は、新川先生が講師を務め、①はじめてのごあいさつ、②ひらいたひらいた、③ハンドサインを使ったわらべ歌、④ビートを可視化する遊び(拍を使って)、⑤10の姿との関連、⑥リズム譜(足を使って)、を体験しながら楽しく学びました。
二つ目の「明日からすぐ実践できる:身体表現活動の遊びの体験」では、本学の山田克已教授が講師を務め、オノマトペを使った遊びを紹介しました。参加者同士による演習では、子どもの気持ちになって活動を考えたり、保育者の声掛けに集中できるようになる習慣化について学びました。
続いて、グループワーク「カタリバ」では8グループ(対面4、オンライン4)に分かれ、表現活動のこれまでとこれから、非認知能力を伸ばす活動等について意見交換しました。
最後に、本セミナーのまとめとして、本学保育学科の玉木裕学科長が幼保こ小接続期の課題や方向性等をコメントし、閉会となりました。
(第27回保育セミナー実行委員会:山田英吉)
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