2008ミュージカル【捨てられた人形の詩】
第24回拓大ミュージカル「捨てられた人形の詩」は、2008年2月23日(土)、24日(日) 深川市文化交流ホール「み・らい」で公演されました。
動画
ストーリー
宇宙船の故障で知らない惑星に不時着したアンドロイドたち。故障を直し再出発するにあたり、値段の安いアンドロイドたちはその星に見捨てられることに。彼らと惑星の住人との出会いを通して、人それぞれが持つ存在価値の大きさ、生きがいや命の大切さをみつめた作品。
言葉を超えた感動体験を
責任ある仕事を経験して自分の成長を実感
STAFF〈実行委員長〉高橋 由衣子さん(保育科…旭川商業高校出身)
全体をまとめるために学生と先生の仲介役になったり、後援のことなどで学外の方とお話したり、とにかく忙しく走り回る数カ月でした。責任の重い仕事を経験したことは大きな収穫ですね。就職が決まり、これからももっと自分を磨いていきたい。子どもと一緒に成長する先生になりたいです。
みんなと力を合わせて苦労を乗り越えました
STAFF〈衣装部〉水上 静華さん(保育科…富良野緑峰高校出身)
ミシンが苦手だったので大人数の衣装を作るのは大変。ようやく作り上げた衣装が破れてしまったり、もう苦労の連続でした。くじけそうになったこともありましたが、みんなと励まし合いながら頑張りました。それだけにキャストたちが衣装を身につけて本番のステージに立った時は感動しましたね。
スタッフ&キャスト
一人ひとりの小さな力を寄せ集めた「みんなのパワー」はすごい!
〈キャスト〉清水目 紗弥さん(保育科:芦別高校出身)
大学が楽しいのはミュージカルのおかげ
孤立した役柄だったこともあり、正直、最初は辛かったです。でも周りの人に支えられ、無事に乗り切ることができました。終わってしまうと、寂しく、もの足りなさを感じるのは、それだけミュージカルに強い思いを寄せていたからだと思います。大学生活が楽しいのもミュージカルのおかげですよ。
〈キャスト〉山根 裕美さん(保育科:旭川北都商業高校出身)
人との絆を深め自分を成長させる良い機会
子役だったので子どもの無邪気さや身勝手さをどうやって表現するか、それが一番難しかった点です。大勢の人と協力し合うミュージカルは、人と人との絆を深め、自分自身を成長させる良い機会です。この貴重な経験を生かし、子どもが一緒にいて楽しいと思えるような保育士をめざしたいですね。
〈キャスト・副リーダー〉渡邊 翔太さん(保育科:深川西高校出身)
一致団結した舞台づくりに尽力しました
本番が近づくと練習場はピリピリした空気に包まれ、いざこざが起こることもありました。それを抑え、一致団結へと導くことができ、副リーダーとしてホッとしています。保育士として沖縄で就職することが決まりました。向こうにもミュージカルをやるような団体があれば参加したいですね
〈客員教授(舞台俳優)〉福沢 良一 先生
学生たちのひたむきな姿に心が洗われます
第10回公演から毎年出演しています。私にとって拓大のミュージカルは、一年の溜まった垢を落とす「浄化」の場ですね。若い学生たちの純粋でひたむきな取り組みに、役者としての原点に立ち返ると同時に、心がきれいに洗われる思いです。私の場合、毎日付きっ切りで指導はできませんが、訪れるたびに学生たちの歌や演技は上達します。お客様に見ていただく以上、うまいに越したことがありません。でもそれ以上に大切なのは、みんなで協力し合い、励まし合い、一歩一歩築いていくその過程にあるのだと思います。幕が閉じた時にこみ上げる涙は、みんなのお陰でやり遂げることができたという、感謝の証です。それはもうきれいな涙です。この幸せな経験、必ず将来に生かしてほしいですね。
〈脚本・作曲・音楽監督〉土門裕之 先生(保育科長)
ミュージカルは学生たちの成長の記録
学生たちが自らの心と身体で感動を体験する・・・それが教育の原点ではないか。そんな思いから始まった拓大ミュージカルは、おかげさまで来年25周年を迎えます。昭和59年に指導を開始したミュージカル。いま演じるのは平成生まれの学生たちです。そう考えると歴史を感じますね。長きに渡って指導してこられたのは、学生たちが成長していく姿を見る喜びがあるからに他なりません。人前に出るのが苦手、失敗するのが怖い、と練習場の隅で悩み、泣いていた学生が、周りの支えでどんどん成長を遂げ、本番の舞台で生き生きと輝く・・・。その確かな成長の記録こそがミュージカルなのです。舞台を創る側には苦労やプレッシャーも多々ありますが、学生たちとともに成長し続けるミュージカルでありたいと思います。
〈演技指導・演出〉前田 順二 先生
練習を通して学生たちは日を追うごとに変わっていきます。殻を破り、成長していく姿を見るのが毎年楽しみです
〈ボイストレーナー〉山本 徹淨 先生
「心は熱く、頭はクールに」。情熱的に演じる一方で冷静さも忘れず、今できる精一杯の演技で客席を魅了してほしい。
〈ダンス・衣装・メイク指導〉藤井 綾子 先生
芸大でも音大でもなく、短大の保育科の学生が中心となって取り組むミュージカル。だから価値が大きいのです。
幕が下りた時の達成感はこれからの人生の大きな支えに。指導してくれた先生とお客様への感謝の気持ちが、止めどない涙となって頬を伝う。
■学生組織(7部門)
- キャスト/40名
- 舞台監督/4名
- 総務・会計/7名
- スケジュールマネジメント・音響/4名
- 渉外・広報/7名
- 衣装・メイク/9名
- 舞台美術/33名
■指導スタッフ
- 脚本・作曲・音楽監督/土門裕之
- 照明/河野哲男(オフィスカワノ)
- 音響/富田雅之(ウィークエンド)
- 舞台美術指導・監督/小西修一、藤村健一
- 教員スタッフ/牧野誠一・勝谷友一・山田克己・岡健吾・淀野順子・内田祥子