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学長より学生の皆さんへ「令和4年新春メッセージ」 | 拓殖大学北海道短期大学

学長より学生の皆さんへ「令和4年新春メッセージ」

令和4年 新春メッセージ
~ 学生の皆さんへ ~

拓殖大学北海道短期大学
学長  篠 塚  徹

年頭に当たって

 明けましておめでとうございます。皆さんは、雪に包まれた冬の風景のなかで、どのような新年を迎えられたでしょうか。道外の暖かい地域から入学した1年生にとっては初めての冬ですが、雪の多さに驚いたことと思います。
 在校生の皆さんは、入学以来新型コロナウィルス感染症(コロナ禍)にずっと悩まされてきました。2年生の入学式は中止となり、授業開始時期も遅れました。1年生は、本学関係者のみの立会いによる寂しい入学式を経て大学生活を始めました。
 昨年度と本年度前半の授業は、分散型対面授業と遠隔授業を併用しながら進められました。昨年の9月以降は漸く対面授業が主体となりましたが、依然として、常時マスク着用、体温測定・手洗い厳守、3密回避、食事時の人数制限・黙食など、厳しい制約のもとでの生活を強いられています。本年度の前半には、臨時休校、クラブ活動禁止、アルバイト禁止の時期もありました。これらの措置は、皆さんが安全安心な環境のなかで勉学等に勤しむことができるように取られたものですが、あなた方は勉学への意欲を失わずにこの過酷な環境に耐えてこられました。この点において、私はあなた方に深甚なる敬意を表します。皆さんが現に経験しているこの試練から得た教訓は、必ずや今後の人生の歩みのなかで役に立つことと思います。
 なお、コロナ禍に直面している皆さんに、深川市当局、深川保健所、団体、企業、NGO等地域の方々が手厚い支援の手を差し伸べておられることを忘れてはいけません。遠隔授業に資する通信経費支援、公益活動参加を通ずる生活支援、お米やご飯パックの寄贈、抗菌マスクケースや抗原検査キットの寄贈、食料支援、保健所のご指導など、心のこもったご支援ばかりです。あなた方には感謝の念を強く持ってもらうとともに、学生の本分たる学びの場で力を伸ばし、これらのご厚意に報いるようにしてください。
 さて、本学は1966年にここ深川市で誕生しましたが、それ以降55年間にわたって北の大地で歴史を刻み、多くの成果を挙げてきました。既に1万3千人近くの卒業生がさまざまな分野で活躍をしておられますが、本学の校風はその先輩方が在校中に創りあげてきたものです。また、卒業生に加えて歴代の教職員の方々や学外から本学を支えてくださった地域の方々のご尽力によって、半世紀以上もの間本学は実績を積み上げてこられたのです。いまだにマスク越しの不自由な大学生活ですが、皆さんも本学の校風創りに加わって後世に残る貴重な歴史の頁を飾ってください。
 本学のカリキュラムは、地域社会との結びつきを強めています。コロナ禍によって思うに任せませんが、各学科・コースにおける演習や実習を通じて、多様な経験が得られる筈です。実践的な専門性を高め、かけがえのない貴重な青春時代を謳歌してください。
 本年が皆さんにとって明るい希望に満ちた良い年であるように、心から願っています。