Topトップへ

哲学 | 拓殖大学北海道短期大学

シラバス(講義要項)

哲学担当: 橋本 信(はしもと まこと)

開講コース

地域振興ビジネス 2年次 前期

目的と内容および到達目標

この講義の目的は「よく生きるとはどういうことか?」を一人一人が深く主体的に考えることを手助けすることにある。今まで当たり前であったことに疑問が発せられ、吟味がなされる。このような問いかけと吟味の過程に求められるのが哲学的思考である。
  哲学は人間が自己と世界を総体的に把握しようとする知の営みの一つである。この講義では、人間として生きる上で関わる多様な物事を原理的に把握する思考へ向かうことによって、私たちが人間としてどのように生きるべきかを幅広く考えることをねらいとしている。

到達目標は以下のとおりである。
・論理的思考の基礎的力量を備える。
・生命・人間・社会についての基本的な理解力を備える。
・十分な根拠に基づいた主張を展開することができる。
<SDGs(持続可能な開発目標)との関連>
  ①貧困 ②飢餓 ⑤ジェンダー ⑦エネルギー ⑬気候変動

授業計画

[前期]
1.哲学とは
2.言葉とは
3.論理とは
4.人間とは
5.人間関係とは
6.現代の人間関係とは
7.社会とは
8.現代社会とは
9.現代社会で生きるとは
10.自然とは
11.生命的自然とは
12.自然との共生とは
13.人間の生命とは
14.人間の自由とは
15.人間の心とは

単位数

2単位、授業回数:15回

講義の進め方

対話型の講義を目指す。授業時の質疑応答や小テストや授業レポートの提出に加えて、主体的に取り組むことを主眼とする読書レポートと課題レポートをまとめてもらうこととする。

試験と成績評価

成績評価は、小テスト・授業レポート65%、読書レポート15%、課題レポート20%で行う予定である。それぞれの詳細は授業時に説明する。

担当教員から受講生諸君へ

哲学においては知識を暗記することは問題ではない。何をどれだけ知っているかではなく、何を問題としてどのように考えるのかが重要である。主体的に考えようとする意欲と姿勢が哲学の授業の面白さを左右する。なお、以下に示されているように、基本的な参考文献を挙げているが、この他の参考文献は授業時に紹介する。

使用教材

教科書 :指定しない
参考書 :『人間の哲学の再生にむけて』宇都宮芳明著(世界思想社)、『現代社会はどこに向かうか』見田宗介著(岩波新書)、『第四次産業革命』クラウス・シュワブ著(日本経済新聞出版社)、『5000人の白熱教室』マイケル・サンデル著(早川書房)、『生命誌の世界』中村桂子著(NHK出版)、『環境倫理学のすすめ』加藤尚武著(丸善ライブラリー)、『心の起源』木下清一郎著(中公新書)