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社会統計学 | 拓殖大学北海道短期大学

シラバス(講義要項)

社会統計学担当: 小林 秀高(こばやし ひでたか)

開講コース

地域振興ビジネス 1年次 後期

目的と内容および到達目標

社会統計学では、アンケート調査や量的なデータを分析するための手法を学ぶ。統計学は、政府や企業の意思
決定や、マーケティング、世論調査のツールとして活用されている。本講義では新聞やニュースに登場する統計
を読めるようになることを主な目的とする。授業はExcelを使用する演習と統計学に関する講義の二部からなる。
受講時点ではExcelの技術や数学的な素養は必要としないが、PCの操作を苦にしないことは必要である。

到達目標は以下のとおりである。
・基礎的な統計数値や世論調査の意味が分かる
・Excelを使用して2変数間の関係を分析できる
・回帰分析および重回帰分析の基礎を理解できる
<SDGs(持続可能な開発目標)との関連>
  ④教育 ⑰実施手段

授業計画

[後期]
1.ガイダンス/なぜ分析をするのか
2.データの種類と特徴
3.データの入手とインターネット・アーカイブの使い方
4.多様な分析の手法:統計分析によって何が分かるのか
5.記述統計によるデータの把握
6.記述統計とグラフの作成
7.回帰分析1:回帰分析で何が分かるか
8.回帰分析2:単回帰分析
9.回帰分析3:重回帰分析
10.2変数間のクロス集計表1:クロス表から何が分かるか
11.2変数間のクロス集計表2:クロス表による分析
12.2変数間のクロス集計表3:2つのデータの間に関係はあるのか?
13.統計解析を利用したレポートの作成1:問いと仮説の設定
14.統計解析を利用したレポートの作成2:仮説の分析と検証
15.統計解析を利用したレポートの作成3:レポート発表

単位数

2単位、授業回数:15回

講義の進め方

本講義は講義と演習からなる。講義では統計学の知識や統計を活用した事例を紹介する。演習では既存のデー
タを使用し、実際に分析を通じて統計の読み方や手法に慣れることを目的とする。演習が含まれるため、遅刻や
欠席が多い場合は授業内容についていくことは難しい。PCの操作をともなう演習のため、受講者の人数は環境農学コースと合計で25-30名に程度に制限する。選考については初回授業で説明する。
講義の一部は遠隔で実施する場合がある。

試験と成績評価

試験は行わない。毎回の演習内容と期末に作成するレポートで評価する。レポートの作成の基礎的方法は授業
内で解説をする。評価は毎回の演習を60%、レポートを40%とする。

担当教員から受講生諸君へ

統計学は現代の学問の全ての基礎となる。より高度なレベルでは数学の素養が必要となってくるが、ある程度のデータの読み方や解釈は数学を必要とせずとも出来るようになる。早いうちに身につける必要がある。

使用教材

教科書 :講義時に指示をする
参考書 :伊藤 公一朗『データ分析の力―因果関係に迫る思考法』光文社新書
       中室牧子,津川友介『「原因と結果」の経済学』ダイヤモンド社