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専門研究 | 拓殖大学北海道短期大学

シラバス(講義要項)

専門研究担当: 各専任教員

開講コース

保育学科 2年次 前・後期

目的と内容および到達目標

「知識基盤社会」「多文化共生社会」「情報化社会」の本格化・高度化が進み、複雑で激しく変化する社会を生きるために、「21世紀型能力」の育成が求められている。保育の営みもまた、それら変動する社会の中で営まれている。本授業では、保育者として、さらにはこれからの社会の一員として、さまざまな課題や状況に応じて習得した知識・技能を活用し、他者とコミュニケーションをとりながら協働的に問題解決にあたる資質や能力を育成することを目的とする。
  保育の現場において「主体的・対話的で深い学び合いの生まれる保育」を実現できるよう、保育者に求められる基本的な知識・技能、思考力、実践力を身につける。そのために2つの課題、Aミュージカル活動、B卒業研究・制作、から1つを選択し協働して活動に取り組む。一人ひとりが、学生相互や教員との対話を通して、自らの課題意識・役割意識を陶冶し、保育をはじめとした社会の問題や課題に気づき、それらに対して習得した知識や技能を用いて、解決方法を発見・想像していく能力を育成する。
 到達目標は以下のとおりである。
・保育を軸として現代社会の変動によって生じる多様な問題や状況を理解する。
・社会の課題や問題に対応するための思考力、創造力を獲得する。
・社会の課題や問題の解決に向けて組織を形成する力や役割意識、他者と協働する力を身につける。
・習得した保育者としての専門的な知識や技能を、問題・課題に即して表現し実践する。
<SDGs(持続可能な開発目標)との関連>
③保健 ④教育 ⑫生産・消費   

授業計画

A[ミュージカル]
[前期]
1.オリエンテーション:活動全体計画
2.脚本・台本とは何か:構成と取り扱い
3.作品の理解1:本読み
4.作品の理解2:演出会議
5.部署配分・活動計画立案
6.部署活動1:配役ワークショップ①発声・歌唱の基礎、舞台美術プラン立案、広報プランの立案
7.部署活動2:配役ワークショップ②演技の基礎、舞台美術プランの共有化、広報プランの共有化
8.部署活動3:台本読み合わせ①役・作品のイメージ創出、舞台美術製作物の選出、ポスター立案
9. 部署活動4:台本読み合わせ②作品イメージの共有、舞台美術製作物素材の理解、チラシ立案
10.部署活動5:稽古①発声・歌唱の基礎、製作①作図の基礎、ポスターデザインの基礎
11.部署活動6:稽古②演技の基礎、製作②素材の選定、ポスターデザインの実践
12.部署活動7:稽古③演技の実践、製作③素材加工、ポスターデザインの修正
13.部署活動8:稽古④演技の修正、製作④製作物の修正
14.部署活動9:稽古⑤ダンスワークショップ、製作⑤製作物の全体配置(空間)
15.部署活動10:稽古⑥ダンスの実践、製作⑥製作物の全体配置(時間)
[後期]
1.部署活動11:稽古⑦ダンスの修正、製作⑦作品に合わせた配置の調整
2.部署活動12:稽古⑧歌唱ワークショップ、製作⑧塗装の方法
3. 部署活動13:稽古⑨合唱の実践、製作⑨塗装の実践
4.部署活動14:稽古⑩合唱の修正、製作⑩製作物の確認と修正
5.全体活動1:ポスター掲示・チケット販売の計画立案・実施
6.全体活動2:通し稽古①作品の全体像の創造
7.全体活動3:通し稽古①振り返り(演技・歌唱の反省、道具問題点の確認)
8.全体活動4:通し稽古①振り返り(演技・歌唱の修正、道具問題点の修正)
9.全体活動5:通し稽古②作品の洗練①
10.全体活動6:通し稽古②振り返り(演技・歌唱の反省、道具問題点の確認)
11.全体活動7:通し稽古②振り返り(演技・歌唱の修正、道具問題点の修正)
12.全体活動8:通し稽古③作品の洗練②
13.全体活動9:通し稽古③振り返り(演技・歌唱の反省、道具問題点の確認)
14.全体活動10:通し稽古③振り返り(演技・歌唱の修正、道具問題点の修正)
15.演技・舞台美術等本番の予行練習

B[卒業研究・制作]
[前期]
1.オリエンテーション:卒業研究・制作の意義
2.卒業研究・制作のための注意点:論文の書き方・製作の方法
3.卒業研究・制作のための先行研究・作品検索方法
4.卒業研究・制作のための先行研究・作品の収集
5.希望テーマの構築
6.テーマ決定のための文献講読・作品分析①:先行研究・作品間の比較検討
7.テーマ決定のための文献講読・作品分析②:先行研究・作品の再収集
8.卒業研究・制作テーマ決定のためのプレゼンテーション①:各自の構想発表
9.構想に関するグループ討議①
10.卒業研究・制作テーマ決定のためのプレゼンテーション②:各自の構想発表
11.構想に関するグループ討議②
12.卒業研究・制作テーマ決定のためのプレゼンテーション③:各自の構想発表
13.構想に関するグループ討議③
14.中間発表会①
15.中間発表会②
[後期]
1.中間発表の振り返り
2.卒業研究・制作の洗練
3. 卒業研究・制作のテーマ、研究・制作デザインの完成
4.論文・制作指導①章立ての方法等
5.論文・制作指導②論理の構築等
6.論文・制作指導③文献購読等
7.論文・制作指導④調査データの集約等
8.論文・制作指導⑤文献・資料の方法等
9.論文・制作指導⑥推敲の技法
10.論文・制作指導⑦論文完成
11.卒業発表会準備:プレゼンテーション資料作成
12.卒業発表会準備:プレゼンテーションの実演
13.卒業発表会予行練習
14.卒業研究・制作発表会①
15.卒業研究・制作発表会②

単位数

2単位、授業回数:30回

講義の進め方

・課題A(ミュージカル)は、公演に向けて10月上旬から2月下旬にかけて活動する。必要に応じて土曜日(9:10~16:00)や休暇期間(日曜日・祝日を除く)を利用して活動する。年末年始の活動は行わない。
・課題B(卒業制作・研究)は、原則として時間割上での活動時間だが、具体的な進め方はテーマに沿って担当教員から提示される。

試験と成績評価

・関心・意欲・態度(30%)
・知識・理解、創意工夫、発表・表現(70%)

担当教員から受講生諸君へ

・各自の目的や課題の解決方法に応じて選択すること。必要に応じてグループ活動や業務を分担し、活動の成果を積み上げながら進めるので、毎回とも労苦を惜しまず、計画的・積極的に休むことなく参加することが求められる。いずれの課題を選択しても、積み重ねた成果の発表・公演を通して充実感・達成感を体感してほしい。

使用教材

教科書 :使用しない
参考書 :適宜、参考資料の配付や映像の紹介をする