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農業機械学 | 拓殖大学北海道短期大学

シラバス(講義要項)

農業機械学担当: 大道 雅之(おおみち まさゆき)

開講コース

環境農学 1年次 前期

目的と内容および到達目標

農業では人間の労働を軽減し、生産性を高めるために種々の農業機械が開発されてきた。 現在、農業機械のない農業は考えられず、農業機械なしに農業経営を行うことは不可能である。労働の効率化、省力化、低コスト化、環境との調和を推し進め、安全・安心な農産物の生産が求められている。
  この授業では、農業用エンジン、トラクタなど機械の基本的な原理とともに、各種作業機械について基本構造、作業について講述するとともに最新のITを使ったハウス自動制御管理の紹介及びドローンの見学会を行う。

到達目標は以下のとおりである。
・作物毎の機械化作業体系を理解し説明できる。
・トラクタの構造の基礎を理解し性能について説明できる。
・各作業機について理解し効率的作業を進めることができる。
・ハウス自動制御管理、ドローンの理解を深める。
<SDGs(持続可能な開発目標)との関連>
  ②飢餓④教育⑫持続可能な生産と消費

授業計画

[前期]
1.基本単位系、農業の歴史と農業機械発達史
2.機械化作業体系
3.トラクタの構造と機能1(トラクタの分類、動力装置、伝動、変速装置)
4.トラクタの構造と機能2(走行装置、油圧装置、差動装置)
5.内燃機関の種類と原理
6.内燃機関の主要構造と性能
7.その他の動力および農業機械
8.耕耘整地作業機、播種・施肥機
9.移植機・栽培管理作業機(防除機)
10.栽培管理機(中耕除草機)、収穫調整機1
11.収穫調整機2、その他作業機
12.機械利用コストの算定
13.農業機械の利用計画の策定
14.農作業の安全、IT技術・農業用ドローン等について
15.北海道農業生産技術体系

単位数

2単位、授業回数:15回

講義の進め方

テキストに従い、一般的な板書、pptと補足プリント資料の説明による授業を行う。

試験と成績評価

小テスト・リアクションペーパー(30%)、レポート(30%)、授業に対する姿勢(40%)により総合的に成績を評価する。

担当教員から受講生諸君へ

現在おかれている農業環境は高齢化、担い手不足、石油の値上がりなどきわめて厳しい。営農に不可欠な農業機械を効率的に使用し、自分で考える農業にかかわり、よりよい経営のできる農業者になってほしい。予習、復習に十分時間を割くことが必要。
より多くの情報を手に入れるという意味でも、農業機械研修も受講をすすめる。

使用教材

教科書 :北海道農業入門 「農業機械編」北海道農業改良普及協会
参考書 :授業内で紹介する