水稲実習担当: 岡田 佳菜子(おかだ かなこ)
開講コース
環境農学 2年次 前・後期
目的と内容および到達目標
自分の家のイネや水田が、どのような状態にあるか理解することは重要である。この授業では直播栽培、減化学肥料栽培、熟期の異なる品種の栽培を体験し、いろいろな姿のイネを観察する。収穫物がどのように成長するか、調査と観察を通して理解すること。学外視察は、良い水田・悪い水田について、自ら考える機会とする。
到達目標は以下のとおりである。
・水稲の管理作業の要点を理解する。
・収穫物に関わる調査の意味を理解する。
・良いイネの姿、良い水田を知る。
・イネの収量・品質の決定要因を理解する。
<SDGs(持続可能な開発目標)との関連>
②飢餓 ⑨イノベーション
授業計画
[前期]
1.稲栽培計画書(作業暦)の作成
2.土壌診断・資材計算
3.育苗
4.有機物管理
5.直播栽培
6.移植(機械と手植え)
7.除草
8.深水の潅漑について
9.生育調査
10.農家視察
11.生育調査
12.病害虫防除
13.生育調査
14.初期生育データまとめ
15.出穂・開花の観察
[後期]
1.刈り取り適期診断
2.移植収穫
3.直播収穫
4.収量構成要素調査(穂数)
5. 収量構成要素調査(登熟歩合・千粒重)
6. 農家視察・施設視察
7.収量調査
8.品質調査
単位数
2単位、授業週数:23回 2コマ連続授業
講義の進め方
実習内容の理解を深めるために、圃場作業の前に講義を行う。
作業中に得たこと・知ったことを毎回作業ノートに記録する。
試験と成績評価
意欲(50%)、作業ノート(20%)、レポート(30%)から評価する。
担当教員から受講生諸君へ
調査が中心の授業となる。一つ一つの調査が収穫物とどのように関わるのかを理解しながら受講すること。
使用教材
教科書:使用しない
参考書:適宜紹介する