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学問と人生 | 拓殖大学北海道短期大学

シラバス(講義要項)

学問と人生担当: 橋本 信(はしもと まこと)

開講コース

保育学科 2年次 後期

目的と内容および到達目標

学問は人間が自己と世界を総体的に把握しようとする知の営みの一つである。この授業では、人間として生きる上で関わる多様な物事を根本から把握する思考へ向かうことによって、それぞれの人がいろいろな物事や様々な人々に開かれたあり方に向かうことを目指している。
  この授業の対象は特定されていない。そこで、保育者を志す人間として考えておくべき事柄をいろいろな角度から取り上げ、開かれた精神で一緒に考えていきたい。

到達目標は以下のとおりである。
・論理的思考の基礎的力量を備える。
 ・生命・人間・社会についての基本的な理解力を備える。
 ・十分な根拠に基づいた主張を展開することができる。
<SDGs(持続可能な開発目標)との関連>
① 貧困 ②飢餓 ③保険 ④教育 ⑤ジェンダー

授業計画

[後期]
1.「学問と人生」とは?~この授業で何をするのか?
2.いのちについて
3.いのちのつながりについて
4.言葉について
5.言葉と論理
6.コミュニケーションについて
7.社会について
8.社会の近代化について
9.現代社会の捉え方
10.人権と子どもの権利
11.人間関係について
12.親密圏と公共圏
13.自然と人間
14.生命と人間
15.意見交換会

単位数

2単位、授業回数:15回

講義の進め方

対話型の講義を目指す。授業時の質疑応答や自由な討論を重視しながら、最終的にはそれぞれのテーマを一人一人じっくりと考えてレポートにまとめていくこととする。

試験と成績評価

成績評価は、各回授業レポート90%、自由課題レポート10%という仕方で行う。詳細は授業時に説明する。

担当教員から受講生諸君へ

この授業では知識を暗記するのが大切ではない。何をどれだけ知っているかではなく、問題として何をどのように考えるのかが重要である。主体的に考えようとする意欲と姿勢がこの授業の面白さを左右する。
なお、以下にあるように、基本的な参考文献を挙げているが、このほかの参考文献は授業時に紹介する。

使用教材

教科書 :指定しない
参考書 :『子育ての倫理学』・『環境倫理学のすすめ』加藤尚武著(丸善)、『子どもの脳の発達 臨界期・敏感期』榊原洋一著(講談社)、『子どもの危機をどう見るか』尾木直樹著(岩波書店)、『子どもの社会力』門脇厚司著(岩波書店)、『里山っ子が行く!』斉藤道子著(農山漁村文化協会)、『5000人の白熱教室』マイケル・サンデル著(早川書房)、
長編ドキュメンタリー映画「里山っ子」シリーズ1~3(桜映画社)