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北海道さつまいも懇話会 2020年度WEB情報交換会が本学で開催されました。(3月5日) | 拓殖大学北海道短期大学

北海道さつまいも懇話会 2020年度WEB情報交換会が本学で開催されました。(3月5日)

「北海道さつまいも懇話会2020年度WEB情報交換会」

3月5日本学101教室とZoomを使用して北海道さつまいも懇話会 2020年度WEB情報交換会が開催されました。
これは北海道さつまいも懇話会主催の行事ですが、本学がZoom会議のホストなり実施しました。WEBで約70名、101教室会場で10名、計約80名の参加を得ました。

 最初に北海道さつまいも懇話会の大道会長(本学環境農学コース教授)から、「懇話会発足から今年の11月で丸10年になる中、コロナ禍ではあるが今回の情報交換会が開催できることはそれぞれの関係者のご協力による」との開会の挨拶がありました。
 
引き続き大道会長の進行で事例発表に入りました。1番目は道総研上川農業試験場の高濱主査からの「さつまいも新品種「あかねみのり」、「関東155号」の北海道での特性」です。過去数年間国の研究センターと共同で試験を重ね、寒冷地向きに育種された品種の収量性や使用使途について説明がありました。今後の北海道での普及に期待されます。
 
次に渡島農業改良普及センターの吉岡主査から「道南のさつまいもの安定生産と加工・販売への支援」と題して、平成28年度から5年にわたるサツマイモ栽培技術指導や直売所支援、サツマイモ加工品の製作、販売支援について豊富な写真を使って紹介がありました。ここまで道南でさつまいもの輪が広がったのは最終的には人のつながりを大切にすることが一番だったとのことでした。3番~5目の事例は、サツマイモ定植時の発根処理苗と無発根苗の生育・収量についての事例でした。和寒農業活性化センターの藤井さんからは「和寒町農業活性化センターにおけるサツマイモ栽培の取り組み」のなかで、本年度は明確な結果が出なかったと発表があり、4番目は八紘学園の石川さんから「八紘学園におけるさつまいも栽培の取り組み」と題して、同じく発根苗の結果について、2020年は小さくなる傾向があったとの発表がありました。
 
5番目は本学2年生の岡﨑君から「サツマイモの挿し苗の発根の有無が品質と収量に及ぼす影響」と題してさつまいも7品種を使用して,発根苗の収量について発表がありましたが、無発根苗に比べて根長が長くなる品種や、根茎が太くな瑠品種などバラツキがあり、和寒農業活性化センターや八紘学園と同様な結果となりました。今後も年次反復を行う予定です。
 
最後の6番目の事例は本学2年生飯沼さんから「地場産のサツマイモとリンゴを活用したジャム製造」と題して、本学のさつまいもと深川産のリンゴを使って試作したジャムの食味の発表あり、更に良いジャムになるように検討していくとのことでした。
 事例発表の後に情報交換として上川農試の高濱主査からは「基腐病」の発生が拡大している点への注意と防除の徹底の話がありました。また、東京からは北海道出身で大学芋愛狂会の奥野会長から大学芋の材料を是非、北海道産のサツマイモで等の応援をいただきました。
 
あっという間に時間が過ぎ最後に本学の篠塚徹学長から閉会の挨拶をいただきWEB情報交換会を終了しました。
 
参加いただいた さつまいも懇話会会員の方、実施に当たってご協力いただいた関係者の方に感謝申し上げます。

さつまいも懇話会大道会長(本学教授)から開会の挨拶
1番目は上川農試の高濱主査による寒冷地向きサツマイモ品種について
2番目は渡島普及センターの吉岡主査から加工・安定生産への支援の発表
3番目は和寒活性化センターの藤井さんから発根苗栽培試験結果の報告
4番目は八紘学園から発根苗の試験結果の発表
5番目は本学2年生の岡﨑君から発根縫う六がサツマイモに与える影響について発表
6番目も本学2年生飯沼さんからサツマイモとリンゴのジャムについて発表
101教室には本学教職員が詰めかけました
続いて情報交換に入り、高濱主査から全国的に問題になっている「基腐病」に注意する必要がある都の情報がありました
大学芋愛協会の奥野さんからは、大学芋の材料に北海道のさつまいもを!
最後に篠塚徹学長より閉会の挨拶をいただきました