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「スマート水田社会実装に向けたシンポジウム」で田中英彦先生が講演!(1月29日) | 拓殖大学北海道短期大学

「スマート水田社会実装に向けたシンポジウム」で田中英彦先生が講演!(1月29日)

「スマート水田社会実装に向けたシンポジウム」

 令和2年1月29日(水)、東京⼤学本郷キャンパス伊藤謝恩ホールで開催された「スマート水田社会実装に向けたシンポジウム」(主催:低コスト⽔管理省⼒化システムの開発・普及コンソーシアム)において、本学農学ビジネス学科長田中英彦先生がスマート水田活用の先行事例として「ゆめぴりかブランド産地形成とスマート水田の可能性」と題して講演されました。

 講演では、まずは「ゆめぴりか」の美味しさのアピール。田中先生得意のイクラの醤油漬けの写真からスタート。40年前は「猫またぎ米」と揶揄されるほど品質・食味の悪かった北海道米が、如何にして全国一を争うまでになったのか、そしてそれを守る生産者の取り組みとして、JA新砂川の取り組みが紹介されました。

今回の講演のメインは、水田の水位と水温を自動で測定し、タブレットやスマートフォンなどを使って遠隔地から状況を確認できる水田センサーの活用方法です。今は、ただ水位・水温がわかるだけ。それだけではもったいないと考え、水稲の栽培管理の節目である幼穂形成期と出穂期の予測と、冷害防止の深水管理への活用方法と、JA新砂川における活用結果が報告されました。もちろん、北海道の冷害の実態と深水管理の必要性についての理論について、本学の元副学長で冷害研究の権威である佐竹徹夫先生の研究成果も含めて、一般の方にもわかりやすく説明されました。

 まとめでは、スマート水田の実現に向けては、単なる省力化技術ではなく、篤農技術を見える化して、それを自動化・省力化していくことが必要と強調されました。

定員400名のホールはほぼ満席。全国各地から、農業関係者が集まりました。配布資料には、本学から社会人学生募集のチラシも入れて頂きました。

田中先生は、翌日1月30日に環境農学コースの一大イベント「ゼミ成果発表会」があるため、自分の講演が終わるとすぐに空港に向かいましたが、パネルディスカッションでは、田中先生の話題が次から次へと出ていたようです。北海道、そして本学の取り組みが、全国の研究者、生産者、そして関係企業の方々に届いたのではないでしょうか。