「第53回農業セミナー」を開催しました(12月4日)
拓殖大学北海道短期大学 第53回農業セミナー
第53回農業セミナーを令和元年12月4日(水)に開催いたしました。
一般市民の参加者を含め200名余の方々が参加いただきました。当日は暴風雪警報が道北地域に出される中、無事開催できました。
開会に当たり篠塚徹学長から53回目の農業セミナーについてご挨拶をいただきました。今回のテーマは「地域の活性化は、地域の特性を活かして!?」~地域特産品、地域技術で北海道農業の活性化を~です。全道各地の特性を活かした活動の紹介や事例の講演がありましたが、最初に基調講演として道総研食品加工研究センター 柳原哲司 副所長からセンターで行っている研究内容や地域と一体となって取り組んだ成果のご講演をいただきました。なかでも生のリンゴの風味や食感、彩りを残したまま常温貯蔵の出来る「レアフル」は年々その需要が増大しているとのことでした。
次にご講演をいただいたのは本学の卒業生でもある上西氏から「和寒町からの挑戦 ペポナッツで地域活性化」と題して、カボチャの町の中、種子を食べるカボチャの栽培に取り組み、加工品も含め地域の活性化についてご講演いただきました。
昼食時間には、本学で穫れたななつぼしのちらし寿司やカボチャ、バレイショを使ったグラタン・フライドポテトや、サツマイモの干し芋、茹でラッッカセイ、カシスのジャム、パウンドケーキ、シホンケーキなどが盛りだくさんに食卓を飾りました。一般参加者の方々も学生もお腹いっぱいになったことと思います。
午後の部は本学卒業生でルルロッソ生産組合長の林氏から「小平町からの挑戦 ルルロッソの栽培と商品化」と題して、奨励品種ではないがパスタの非常に良く合うルルロッソ用の小麦品種の栽培と商品果のご講演をいただきました。
次に、岩見沢北村の女性グループ菜宝箱の横谷氏からは「ラッカセイ栽培へのチャレンジ」と題して、地域の女性方とラッッカセイの栽培を始めた頃の苦労や販売先探しのご苦労などをご講演いただきました。
最後の講演は夢の農村塾の高橋氏から「行政の枠にとらわれない、わたしの挑戦」と題して作業受託組織の立ち上げや行政区域を越えた活動、道内外からのグリーンツリズム(農家民泊、農業体験ツアー)の拡大されてきた内容について、また、後継者の横のつながりを作るために「北育ち元気塾」の立ち上げなどのご講演をいただきました。
休憩の後に田中農学ビジネス学科長の司会でパネルディスカッションが行われ、在学生や卒業生からも質問が出されました。
1日を通して行ってきたセミナーもあっという間に閉会の時間を迎えました。学生も良い刺激を受け、人生の中のどこかできっと今日のことを思い出すことがあると確信しています。
参加していただいた一般市民の方々、お忙しい中ご講演いただいた講師の方々に感謝申し上げます。
本学は今後も地域と一体となって活動して参ります。ありがとうございました。







