創立50周年記念「第50回農業セミナー」を開催しました(12月3日)。
拓殖大学北海道短期大学創立50周年記念 第50回農業セミナー
12月3日(土)に本学クリスタルホールで農業セミナーを開催しました。今回のテーマは「地域の活性化は革新的農業から!?~北海道農業の可能性」です。(地独)北見農業試験場長 竹中秀行氏をはじめ5名の方々にご講演をいただきました。
今の農業はTPPに始まって、資材価格の高騰、少子高齢化による購買力の縮小など様々な課題を抱え、変化を余儀なくされています。本シンポジウムの目的は学生に身近な話題を提供し、将来の農業を自ら思い描くための素材を提供することです。本農業セミナーは今回で50回を数え、毎回、JA、普及センター、生産者など学外からも多くの方々が参加されます。今年も学生を含めて約220名と多くの参加いただきました。
最初に本学の篠塚学長から、創立50周年と農業セミナーが第50回を迎えることの意義、そしてこれからも本学は地域とともに歩みを進めるとご挨拶をいただきました。
12月2日の大雪の影響で基調講演を予定していました竹中場長の到着が予定より遅れ、最初に鷹栖町の西元主査から「鷹栖町『見える化』研究グループの挑戦」と題してご講演をいただきました。鷹栖のハウス栽培農家の方がハウスの開閉、温度管理、水稲の推進管理などの実態を報告いただきました。
続いて送れて到着されました(地独)北見農業試験場の竹中場長から「スマートファーミングと地域づくり」と題して基調講演が行われました。北海道農業の現状から何故今スマート農業が必要なのか?北海道農業の未来について貴重なご講演をいただきました。
ここでお昼、試食会の部に入りました。本セミナーでは拓大農場で取れた収穫物満載の昼食会も開催されます。定番の黒米チラシ寿司、フライドポテトなどに学生手作りのお米プリン、スイートポテト、干しいも、食用カボチャ種子、煎り落花生などが加わり、学外の参加者も講師などを交えて談笑しながら午後の部に備え腹ごしらえしました。
午後の部は「環境とITをベースに新しい農業のかたちを創造する」と題して北見にある(株)イソップアグリシステムの門脇社長から地域循環を重視した企業概念や新しい農業の形についての試みなどをご講演いただきました。
午後の二つ目のご講演は「大規模水稲圃場におけるGPS利用と直播の可能性」と題して上士別IT研究会の水留氏からご講演をいただきました。実際に3.4haある大型水田で水稲の直播栽培を行うと10a当たり労働時間が4時間を切るお話を伺いました。将来は米の輸出も考えたいとのことでした。
最後に(有)干場ファームの干場社長から「我が家の農業経営」と題して、花の水耕栽培や環境制御そして地域の仲間と作っているコントラクタ会社の活動についてご講演をいただきました。
小休止の後、本学農学ビジネス学科長の岡﨑先生の司会でパネルディスカッションを行いました。会場からは質問や意見が多く出ましたが、最後は農業女子に期待するとの言葉で締められました。
ご講演いただきました講師の方々に感謝するとともに来場いただきました参加者の方々にもお礼申し上げます。
本学は地域の方々とともに今後も環境に優しい農業を目指し邁進していきます。どうぞさらなるご支援をお願いいたします。


















