学長より地域・一般の皆様へ「令和3年新春メーッセージ」
令和3年 新春メーッセージ
~ 地域の方々へ、一般の方々へ ~
拓殖大学北海道短期大学
学長 篠 塚 徹
年頭のご挨拶
明けましておめでとうございます。新型コロナウィルス感染症が終息しないまま年が明けましたが、厳しい寒さのなか、皆さまにおかれましては、どのような新年をお迎えになられたでしょうか。
昨年はコロナ禍が猛威を振るい始めた時期であったために、弊学の卒業式と入学式を中止し、授業開始時期も大幅に遅らせました。授業開始後も、分散登校による対面授業とオンラインによる遠隔授業とを組み合わせながら、学習を進めてきました。サークル活動もコロナ対策をしながら行っていますので、多くの制約を受けています。安全安心な環境のもとで学生に学んでもらうための努力が、結果的に学生に不自由な思いをさせていますが、幸い学生もこのような状況を理解し、元気に大学生活を送っています。
お蔭様で、弊学は本年創立55年目を迎えることができました。この間長きにわたって、ひたむきに大地を耕して収穫の喜びを味わう教育、政治・経済・社会の基礎を学びつつ地域の方々と交流を深め地域振興を学ぶ教育、幼児の成長や社会福祉の増進に資する教育に、ひたすら邁進してまいりました。地方の短期大学をめぐる環境が年々厳しさを増しているにもかかわらず、弊学が長年にわたって教育活動を展開してこられましたのは、ひとえに地域の方々やご縁のある方々が弊学の教育理念とその実態についてご理解くださり、弛まずにご支援、ご協力くださっていることによるものであり、心から感謝申し上げます。少子化の時代において大学は淘汰の環境に身を置いていますが、弊学がこれまでと同様に勝者であり続けるためには、その特色と魅力を最大限アピールしながら多くの入学志願者を確保することが不可欠の要件です。この観点からも、引き続き力強いご支援とご協力をお願い申し上げます。
弊学の特色は、創立以来「農業」「経済等の文系」「幼児教育」の領域を教育の3本柱として確立し、それらの有機的な連携を図りながら教育効果を挙げていることです。この教育体系こそが、「地方都市にある短期大学」という一般的には不利な状況を、逆に有利な状況に変えてきた大きな理由だと考えます。世界的なコロナ禍によってヒトやモノの国境を越えた流れが頓挫し、グローバリゼーションの名のもとで大きく成長してきた世界経済は大きな打撃を受けています。世界的な視野を持つことは必要ですが、まずは足元を見つめた教育を地道に展開し、「地域における知の拠点」であり続け、「地域になくてはならない大学」「地域に愛される大学」としてさらに前進をしてまいります。
道外や海外から来た多くの学生が、弊学で学んでいます。今後もコロナウィルス感染症対策を十分に施しながら、授業やサークル活動を進めてまいりますので、引き続きご理解とご支援をお願い申し上げます。
末筆ですが、皆さまにとって本年が良きお年でありますようにお祈り申し上げます。