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学長より学生の皆さんへ「令和3年新春メッセージ」 | 拓殖大学北海道短期大学

学長より学生の皆さんへ「令和3年新春メッセージ」

令和3年 新春メッセージ
~ 学生の皆さんへ ~

拓殖大学北海道短期大学
学長  篠 塚  徹

年頭に当たって

 明けましておめでとうございます。雪に囲まれた厳しい冬の風景のなかで、皆さんはどのような新年を迎えられたでしょうか。道外の暖かい地域から入学し、初めて雪のなかで新年を過ごされた人もおられると思います。
 1年生は新型コロナウィルス感染症(コロナ禍)が猛威を振るっているさなかに入学されましたが、入学式は中止となり、授業開始時期も遅れました。2年生も同様の影響を受けましたが、とくに春期休暇中に母国に一時帰国をしてそのまま日本に戻ってこられなくなった留学生は甚大な影響を受けています。授業開始後、皆さんは分散型対面授業と遠隔授業を併用しながら受講していますが、サークル活動なども制約が多く、いわゆるキャンパス・ライフを楽しみながら学ぶ機会も減退しています。これらの措置は、皆さんが安全安心な環境のなかで勉学等に勤しむことができるように配慮した結果であり、皆さんのご理解をお願いするとともに、申し訳なく思っています。
 さて、本学は昭和41年にここ深川市で誕生しましたが、それ以降54年間北の大地で歴史を刻み、多くの成果を挙げてきました。既に1万2,500人以上の卒業生がさまざまな分野で活躍しておられますが、本学の校風はその卒業生が在学中に創りあげてきたものです。また、卒業生に加えて歴代の教職員の方々や学外から本学を支えてくださった地域の方々のご尽力によって、半世紀以上もの間本学が実績を積み上げてこられたことを忘れてはなりません。当面マスク越しの不自由な大学生活ですが、皆さんは本学の校風創りに加わって、貴重な歴史の頁を飾ってください。
 現在進行中のコロナ禍は、われわれ人類が享受しているグローバリゼーションの流れに一定の歯止めをかけています。国境を越えたヒトやモノの流れが途絶えると、繁栄を謳歌してきた経済がいとも簡単に暗転し、企業や弱者の生活を脅かす実態を見せつけられています。皆さんがこの冷厳な事実を念頭に、本学で学んでいただければ幸いです。
 日本列島は毎年多くの自然災害に見舞われ、海外においても大規模な自然災害が発生しています。国際情勢も、不安定な状況が続いています。皆さんは日頃の学びや課外活動などを通じて日本内外の情勢をしっかりと受け止め、的確な判断力を養ってください。
 現行のカリキュラムは、本学と地域社会との結びつきを一層強めています。コロナ禍によって思うに任せませんが、各学科・コースにおける演習や実習を通じて、多様な経験が得られる筈です。これらの演習や実習を活かして実践的な専門性を高め、かけがえのない貴重な青春時代を謳歌してください。こうした本学における学びや活動は、卒業後の人生を力づけ、生涯の良い思い出となることでしょう。
 本年が皆さんにとって希望に満ちた明るい年になるよう、心から願っています。