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学長より学生の皆さんへ「令和2年度新学期メッセージ」 | 拓殖大学北海道短期大学

学長より学生の皆さんへ「令和2年度新学期メッセージ」

~学生の皆さんへ~
令和2年度 新学期メッセージ

拓殖大学北海道短期大学
学長   篠 塚  徹

新学期に当たって

 いよいよ令和2年度の新学期が始まりました。雪の季節が去り、ここ深川の地にも草花の萌える新緑の季節が巡ってまいりました。
 しかし、この喜ばしい時期に依然として新型コロナウィルス感染症が猛威を振るっており、本学は卒業式と入学式を中止せざるを得ませんでした。またこの影響を受けて、授業の開始日を大幅に遅らせるなど学生の皆さんには大変なご迷惑をおかけしています。やむを得ない事情があるとはいえ、皆さん、特に本学に入学されたばかりの方々には申し訳なく思っています。本学の教職員は、皆さんが安全安心な環境の中で勉学等に勤しむことができるように全力を挙げます。そのうえで、皆さんにお渡しした「新型コロナウイルス感染症に対する当面の対応」を熟読し、「健康観察・行動記録シート」への記録をお願いいたします。
 なお、この新学期のメッセージにおいては詳しく論ずることはできませんが、近年一貫して推進されてきたグローバリゼーションとこの流れを前提とした人類の生活のありようが、今次の新型コロナウィルス感染症の蔓延によって大きく見直される可能性があります。今後、皆さんがこのことを頭の片隅に置いて学んでいただければ幸いです。
 さて、本学は創立54年目を迎えましたが、深川市に腰を据えた短期大学として、ますますその存在感を増しています。本学の歴史を作ってきた歴代の教職員や卒業生の方々は、ひたすら魅力ある大学づくりに邁進してこられました。創立以来、農業系・経済系・保育系という3本柱を基に学科・コースを運営してきましたが、時代の要請に応えながら巧みに学科編成やカリキュラム内容を修正し、社会に必要な人材を育成してきたのです。皆さんの先輩方は、多方面において存分に活躍しておられます。
 本学の小規模な収容定員は、皆さんが学ぶ環境を快適にしています。学生同士や学生と教職員との人間的な距離が近くて自然と親近感が生まれ、お互いの信頼関係が築かれます。おのずとキャンパス内の風通しが良くなり、いつも明るい雰囲気に包まれています。学生も先生も分け隔てなく笑顔で挨拶を交わしていますが、新入生の皆さんもすぐこの様子に慣れて元気に挨拶を交わすようになるでしょう。
 学生の本分は学業にありますが、クラブ活動などの課外活動も盛んです。適度なクラブ活動は、勉学にも良い影響を与えています。学業に励むとともに、クラブ活動やボランティア活を通じて多くの出会いを経験し、二度と来ない青春の一時期を謳歌してください。最近では、全国私立短期大学体育大会において女子バスケットボール部が2年連続優勝して大会連覇を果たしました。同じ大会でバトミントン部も男子団体と男子ダブルスの部で優勝しています。他の体育系クラブや文科系クラブも活発に活動しています。ビブリオバトルの諸活動は、読書離れが進んでいる現代では貴重な活動です。本学最大の対外公演である拓大ミュージカルには、学科横断的に多くの学生が参加していますが、キャスト以外にもさまざまな役割があります。公演に向けての長期間にわたる努力は、思い出深い体験になるはずです。
 本学発展の過程で欠かせないのは、常に本学を暖かく見守り受入れてくださっている地域の方々のご支援とご協力です。地域の方々と交流することによって、皆さんの学生生活をより豊かにしてください。
 本学は履修登録において皆さんが困らないように丁寧な説明をしますので、納得のいく科目選択をしてください。長い人生において本学で学ぶ2年間は長くはありませんが、忘れえぬ貴重な学びの期間になることを祈っています。
 皆さんが、心身ともに健康で溌剌と新学期を開始することを心から願っています。