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学長より学生の皆さんへ「令和2年新春メッセージ」 | 拓殖大学北海道短期大学

学長より学生の皆さんへ「令和2年新春メッセージ」

令和2年 新春メッセージ
~ 学生の皆さんへ ~

拓殖大学北海道短期大学
学長  篠 塚  徹

年頭に当たって

  明けましておめでとうございます。厳しい寒さと雪のなか、皆さんはどのような新年を迎えられたでしょうか。道外の暖かい地域から入学した1年生にとっては初めての冬ですが、雪の多さに驚いたかもしれません。

 本学は昭和41年にここ深川市で誕生しましたが、53年もの間北の大地で歴史を刻んでまいりました。すでに1万2千人以上の学生が巣立っていきましたが、本学の校風はその卒業生たちが創りあげてきたものです。卒業生は北海道内をはじめ全国各地で活躍しておられ、卒業後の留学生も母国などで自らの道を逞しく切り開いておられます。このように半世紀以上もの間本学が着実に実績を積みあげてこられたのは、卒業生に加えて本学を学外から支えてくださった地域の方々や歴代の教職員の方々のご尽力によるものです。

 創立以来本学をめぐる環境は大きく変わりましたが、本学は建学の精神を堅持しながらもそのときどきの時代の要請に柔軟に対応しながら今日に至っています。この間に揺るぎなく継続されている教育体系の根幹は、農業系、文系、保育系からなる3本柱です。これらの柱が本学の特色であり、誇りにもなっています。私たち教職員は、今後3本の柱をさらに有機的に連携させて本学の魅力と活力を増進させることに努め、より良き教育環境を提供してまいります。学生の皆さんは、この広いキャンパスで感動と成長の体験を存分に味わい、生涯の忘れ得ぬ原風景を紡ぎ出してほしいと思います。

 毎年日本列島は多くの自然災害に見舞われていますが、昨秋には関東甲信越地方を大型の台風や大雨が襲い、多くの尊い命を奪うなど甚大な被害が発生しました。道外から入学された方の中には被災地に近い人もおられると思いますが、お見舞い申し上げます。海外においても地震、山火事、洪水など大規模な自然災害が発生しています。国際情勢では、大量の避難民の存続、テロの頻発、北朝鮮の動き、米中の経済摩擦など、不安定な状況が続いています。皆さんは日頃の学びや課外活動などを通じて日本国内外の情勢をしっかりと受け止め、地球温暖化の本質を学ぶなど、的確な判断力を養ってください。

 現行のカリキュラムは、本学と地域社会との結びつきを一層強めています。各学科・コースにおける演習や実習を通じて、皆さんは学外に出て多様な経験をしています。これらの演習や実習における学習を活かして自己の実践的な専門性を高めるとともに、課外活動においても生き生きとさまざまな体験して、かけがえのない貴重な青春時代を謳歌してください。こうした本学における学びや活動は、卒業後の進路選択に強い力となり、生涯の良き思い出ともなります。

 本年が皆さんにとって明るい希望に満ちた良い年であるように、心から願っています。