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学長より地域・一般の皆様へ「平成31年新春メッセージ」 | 拓殖大学北海道短期大学

学長より地域・一般の皆様へ「平成31年新春メッセージ」

平成31年 新春メッセージ
~ 地域の方々へ、一般の方々へ ~

拓殖大学北海道短期大学
学長   篠 塚  徹

 年頭のご挨拶

 明けましておめでとうございます。日本列島は本年も多彩な風景のなかで年が明けましたが、皆さまにおかれましては良き新年をお迎えになられたことと拝察申し上げます。

 弊学は昭和41年に北海道深川市において創立されましたが、お陰様で本年53年目を迎えることができました。この間長きにわたって、弊学は自然豊かで広大なキャンパスにおいて、大地をひたむきに耕し育て収穫の喜びを味わう教育、政治・経済・社会の基礎を学びつつ地域の方々と交流を深めながら地域振興を学ぶ教育、幼児の成長や福祉の増進に資する教育、に邁進してまいりました。北海道内はもとより全国各地や海外から若人がこの北の大地にあるキャンパスに集い、みずみずしい感性と熱い志をもって多種多様な実践教育を学び、かけがえのない青春の日々を実体験しつつ巣立っていきました。創立以来の卒業生は昨年3月末で1万2千300名を越えます。また、平成30年度の入学者は前年度を大幅に上回り、5年前に実施した新たなカリキュラム体系が軌道に乗り始めたことを実感しています。

 地方の短期大学をめぐる教育環境はますます厳しさを増していますが、その中にあって弊学が堅実に教育活動を実践してこられましたのは、ひとえに地域の方々やご縁のある方々が弊学の教育方針とその実践をご理解くださり、絶えずご協力とご支援をしてくださっていることによるものです。今後はさらにさまざまな分野において地域との連携に努め、大学としての使命を全うする所存ですので、引き続きご協力とご支援のほどをよろしくお願い申し上げます。

 弊学の特色は、創立以来「農業」「経済等の文系」「保育」の領域を教育の3本柱として確立し、それらの有機的連携を図りながら教育効果を挙げていることです。「環境農学コース」では、農業の基礎を学び実践するとともに、生産現場から付加価値を生み出す取り組みを加えて、農産加工や農業の法人経営を学ぶ体系を整えています。「地域振興ビジネスコース」では、深川市をはじめ近隣の町々をフィールドに産官学が協働して地域を振興させるモデルを体系的に学び実践しています。なお、4年制大学への編入学を志す学生に対しては、その志望に沿った履修モデルを提供し、万全のサポート体制を敷いています。充実した3つのコースを有する保育学科の学生は、全人教育の場である「拓大ミュージカル」の主力を担っており、学び舎を明るく照らし続けています。

 弊学は、本年度スポーツの分野でも輝かしい成績を挙げることができました。昨年8月に開催された第53回全国私立短期大学体育大会において、女子バスケットボール部が優勝し、昨年に続き大会2連覇を果たしました。バトミントン部も、大会初参加にもかかわらず男子団体と男子ダブルスの2種目で見事優勝しました。学業とスポーツを立派に両立させている学生たちに、励ましのお言葉をいただければ幸いです。

 日本列島は昨年多くの自然災害に襲われましたが、北海道も昨年9月6日に発生した胆振東部地震をはじめ度重なる台風被害や日照不足による農産物への悪影響など重大な試練に見舞われました。胆振地震でお亡くりになられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災者の皆さまに心からお見舞い申し上げます。弊学は高等教育機関の立場から、これらの災害や試練に関して少しでもお役に立つことができるように努めてまいります。

 弊学は、地域とともに歩む大学として今後とも逞しく歩んでまいりますので、引き続き変わらぬご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

 末筆ですが、本年も皆さまにとって幸多きお年でありますようにお祈り申し上げます。