「高校生のための“北海道農業の明日を考えるセミナー”農・食・地域のSDGs」を開催しました(7月9日)
高校生のための“北海道農業の明日を考えるセミナー” 農・食・地域のSDGs
令和5年7月9日(日)13時30分から、札幌パークホテル3階パークホールにおいて、本学主催で「高校生のための“北海道農業の明日を考えるセミナー”農・食・地域のSDGs」を次のとおり開催しました。
1. 大学紹介(ドローン映像)
2. 開会 司会 堺なおこ氏
3. 趣旨説明 拓殖大学北海道短期大学 小林秀高 学長補佐
4. 『学生による地域作りの取組:拓大沼田プロジェクト』 プロキャンパー® 星 昌宏氏
5. 『北海道の食文化の魅力発信』 全日本司厨士協会北海道地方本部 舟橋裕司幹事長
6. 北短農場収穫食材を使用した創作料理の試食会
7. 基調講演『北海道の発展と農業の可能性』 北海道 土屋俊亮 副知事
8. 『新しい農のかたち』 株式会社マイファーム 西辻一真 代表取締役
9. 『農業教育の未来を描く』 拓殖大学北海道短期大学 田中英彦 学長
10. 閉会
北海道最大の魅力は豊かな「自然環境」と「食」です。その自然環境のなかで営まれ、そして国民の食を支えるのが農業です。北海道だけではなく世界の持続可能な発展のためには、これからの時代の農業を学び、それを地域振興に還元できる人材の育成が重要です。北海道農業と食の魅力を理解し、地域の未来のために必要なことは何かを考えるために、このセミナーを企画・開催しました。
まずは、ドローンで上空から本学敷地を撮影した動画で本学の概要が紹介されました。司会は、元STVアナウンサーで北海道フードマイスターでもある堺なおこさんです。
次に、小林秀高学長補佐から、本学は2024年度より農学ビジネス学科を再編し、「農」「食」「地域」という観点から教育を進めて行くことなど、このセミナーの趣旨が説明されました。
続いて、プロキャンパー®で、本学客員講師の星昌宏先生から、沼田町の「そらち自然学校」を舞台に、学生が自然を体験し、学生目線で地域の魅力を映像を活用して発信するプロジェクト活動について紹介されました。学生が現地で実際に体験することの大切さや、「魅力的なことも伝わらなければ意味がない」などの提言がありました。
次に、全日本司厨士協会北海道地方本部 舟橋裕司幹事長から、司厨士協会の紹介とともに、日本文化としての麹の力や、黒米とシーベリーの魅力についてお話された後、本学農場で収穫した食材を用いた創作料理として、「ふかがわマリアージュカレー」、「黒米甘酒」、「シーベリーのソルベ」の試食会を行いました。
「ふかがわマリアージュカレー」については、ラ・カンパーニュホテル深川の寺島康宏社長と林琢磨総料理長から、本学学生とのコラボレーションで深川産の食材を活用した商品開発が行われた経緯やカレーの特徴について説明がありました。会場の高校生からは、「どの料理もとても美味しかった」とのコメントがありました。
休憩の後、土屋俊亮北海道副知事から、「北海道の発展と農業の大いなる可能性」と題して基調講演がありました。道庁職員になってすぐに出会った篤農家の言葉「ひと粒の籾が太陽と水と土の力で稲穂になる」を今でも大事にされていること、若者に向けて「人生は一度きり、自分の感性を信じて進めば、そこに未来がある」などの貴重なメッセージを頂きました。
次に、株式会社マイファームの西辻一真代表から、「自産自消」できる社会を目指すマイファームの理念や、労働者としての農家ではなく経営者の育成が重要なことなど、自らの生い立ちから農業にかかわる経緯などについて、講演をいただきました。
最後に、本学の田中英彦学長から、現代の社会は農と生活が分断されており、農を学び体験することの大事さと、本学の学びの特徴について、学生活動の動画などにより説明されました。
会場のアンケート結果では、多くの方々がこのセミナーに満足され、たいへん有意義であったと記載されておりました。本学は、深川市における57年の歴史を踏まえて、農業の実践的な知識と技能、食に関する確かな知識と豊かな発想力、そして地域に対する深い理解と高い志を身につけた時代が求める農業人材の育成に取り組んで参ります。今後ともご理解とご支援のほど、よろしくお願いいたします。
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