地域の皆さま方へ ─ 令和5年度 新学期メッセージ ─
令和5年度 新学期メッセージ ~地域の皆さま方へ~
令和5年4月10日
拓殖大学北海道短期大学
学長 田中 英彦
ご挨拶
地域の皆さま方には、日頃から温かいご支援とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。本日、84名の新入生に加え、拓殖大学国際学部農業総合コース3年生24名を科目等履修生として迎え、入学式を挙行いたしました。新入生は、前年度に続き入学定員を大きく割り込み、苦しいスタートとなりましたが、北海道内をはじめ全国各地からの学生に加え、留学生と向学心に燃える社会人学生が集いました。新入生の希望と期待に応えるために、私たち教職員は全力で教育力を発現し、成果を挙げるように努めます。
この3年間は新型コロナウィルスとの戦いの日々でしたが、入学式が4年ぶりに、田中昌幸深川市長をはじめご来賓や保護者の方々のご臨席の下で挙行できたことを誠に嬉しく思います。5月8日からは、新型コロナウィルス感染症は5類感染症に位置付けられますが、学生には自分と家族・友人を守るために、基本的な感染対策の重要性を今後も指導してまいります。
弊学は、昭和41年の創立以来、農業、経済、幼児教育の3本柱を教育体系の特色としてこの地域に確固たる基盤を築いてまいりましたが、18歳人口の急減にコロナ禍が追い打ちをかけ、入学者の著しい減少によって存立そのものが脅かされる事態が生じています。弊学が半世紀以上にわたって意義ある形で歴史を重ねてこられたのは、時代の要請に沿って内なる改革を進めてきた弊学を地域の方々やご関係の方々が終始支え、協力してくださったからです。地元深川市からは、多くのご支援を頂いております。
弊学は、地域社会への貢献を教育理念の重要な柱に掲げ、地域社会とともに発展する短大として、「実験・実習農場公開デー」、「農業セミナー」、「卒業制作発表会」、「保育セミナー」など学内行事を一般公開するとともに、全学で取り組む「拓大ミュージカル」を開催してきました。さらに、「ふかがわ夏祭り」や「ふかがわ街ぶら」などの地域の行事に学生が積極的に参加してきました。私たち教職員は、学内での教育・研究活動だけではなく、学生を連れて積極的に地域に出向き、地域の発展と振興を皆さま方と共に考え、実践する取り組みをさらに充実させていきます。これまでのご恩に報いるためにも、北海道深川市にある短期大学としての魅力をさらに磨き上げ、学生募集力をさらに高めて、存続に向けて最善を尽くします。
今年は、創立以来57年目、現在地のメムの地に移転して31年目となります。皆様に愛され信頼されることをモットーにひたすら大学教育に邁進してきた弊学の存続のために、どうか皆さまのお力をお貸しください。私たち教職員は、学生一人ひとりと学生目線で向き合い、実践的な知識や技術と豊かな人間性を兼ね備えた、広く社会の発展に貢献できる人材を育成します。
今後とも力強いご理解とご支援を賜りますよう心からお願い申し上げます。