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学長より地域・一般の皆さまへ「令和4年新春メッセージ」 | 拓殖大学北海道短期大学

学長より地域・一般の皆さまへ「令和4年新春メッセージ」

令和4年 新春メーッセージ
~ 地域の方々へ、一般の方々へ ~

拓殖大学北海道短期大学
学長  篠 塚  徹

 年頭のご挨拶

 明けましておめでとうございます。皆さまにおかれましては、雪に囲まれた厳しい寒さのなか、どのような新年をお迎えになられたでしょうか。この2年間新型コロナ感染症が猛威を振るい社会全般が深刻な影響を受けましたが、本年はこの感染症が終息し、穏やかな日常が戻ってくることを願っています。
 昨年行われた弊学の卒業式と入学式は、コロナ禍のために大学関係者のみで実施することを余儀なくされました。保護者や地域の方々にはご迷惑をおかけし、申し訳なく思っております。授業開始後も5月に入り学生に新型コロナウィルス感染症の陽性者が出たために一時的な休校を実施し、その間学生には自宅待機を求めクラブ活動やアルバイトの休止も求めました。授業再開後は、引き続き徹底した感染症予防対策を施しながら、分散登校による対面授業とオンライン授業を組み合わせながら学習を進め、前期を乗り切ることができました。クラブ活動やアルバイトも解禁しました。
 この間、深川市当局、地元の団体・企業・NGO等から手厚いご支援をいただき、感謝に堪えません。生活困窮学生への公益事業参加を通ずる生活支援、お米や食品などの食料支援、コロナ対策に資する支援など、枚挙にいとまがありません。また、深川保健所からは陽性者への適時適切な措置、濃厚接触者への指導など、きめ細かなご配慮をいただきました。お蔭様で後期は新たな陽性者が出ることもなく、昨年末まで学生は元気に受講し、日々の生活を軌道に乗せています。深川市のご配慮により学生のワクチン接種も進んでいます。弊学がこの地に居を定めてから55年間、地域の方々からの暖かいご支援とご協力を改めて実感しています。
 さて弊学は近年順調に入学者を増やしてまいりましたが、多くの要因によって本年度の入学者は激減いたしました。来年度に向けた学生募集活動も、コロナ禍による制約のもとで展開しており、非常に厳しい状況にあります。本年度は、文部科学省の方針のもとで策定した拓殖大学教育ルネサンス2030の一環として打ち出した弊学の中長期計画の初年度に当たります。本計画のビジョンにおいて、弊学は「教育機関として大学全体の能力を向上させ、揺るぎなく“地域における知の拠点”であり続けるため、地域に沿う大学として独自の特色を強く打ち出し、基礎と教養を前提とした実践教育に徹し、“地域になくてはならない大学”として、また“地域に愛される大学”としての位置づけを強める」(要旨)ことを謳っています。このビジョンに沿って着実に個別計画を実行しつつありますが、肝心の学生数の減少は弊学の存立を危うくし、今後の個別計画の実行を妨げる要因となることは必至です。この観点から、地域の皆さまには学生募集においても特段のご支援とご助力をお願い申し上げます。
 私たち教職員は、今後とも教育にかける強い使命感と矜持をもって前進を続けます。
 末筆ですが、皆さまにとって、本年が良きお年でありますようにお祈り申し上げます。