令和7年 年頭のご挨拶
令和7年1月8日
令和7年 年頭のご挨拶
拓殖大学北海道短期大学
学長 田 中 英 彦
皆さま、明けましておめでとうございます。北海道空知地方の年末年始は、例年にない大雪となり、毎日の雪かきでお疲れではないかと拝察いたします。
さて、令和7(2025)年に、拓殖大学は創立125年、北海道短期大学は開学59年を迎えます。本学は、昭和41(1966)年に深川市納内の地で開学以来、深川市をはじめ地域の皆さまから多くのご支援とご協力を頂き、改めて心から感謝申し上げます。本学は、建学の精神である「拓殖大学の伝統である開拓者精神を継承し、実践的な知識や技術と豊かな人間性を兼ね備えた、広く社会の発展に貢献できる有為な人材を育成することを目的」として、この間に1万3千人を超える卒業生を世に送り出し、その多くはそれぞれの分野で地域を支えるリーダーとして活躍されておられます。昨年2月には、保育学科令和7年度学生募集停止という苦渋の決断がなされましたが、今後は東日本唯一の農業系短期大学として、本学が知の拠点としてこの地力豊かな深川市メムの地にあることの意味を広く発信し、全国から学生を集め、そして実践的な知識と人間力を持って地域で活躍できる人材の育成に努めて参ります。地域の皆さま、関係者の皆さまの変わらぬご支援をお願い申し上げます。
学生の皆さん、久しぶりに帰省しご家族団欒の日々を過ごされ、大いなる希望を胸に新年を迎えたことと思います。2年生の皆さんは短大生活最後の3ヶ月です。2年間の集大成として、ゼミ成果発表会や卒論、就職活動などに全力で取り組んでください。1年生の皆さんは、将来の自分の進路をしっかりと考えて、ゼミを選択するなど、2年生に向けた準備をしてくだい。
拓大ミュージカルは、今年41回で最終公演となります。学科を超えて集まった50名の学生が一丸となって、土門先生の新作「捨てられた夢の箱から」に取り組んでいます。新作であるが故に、例年に比べて練習や制作が遅れて不安を感じたり、仲間との意見の食い違いに悩んだりすることもあるでしょう。でも、そんな壁を乗り越えたとき、人は大きく成長すると確信しています。拓大ミュージカルを応援してくださる地元深川市民の皆さんに感動を与え、そして仲間とともに自らも感動体験を味わってください。
教職員の皆さん、日頃からの教育・研究活動に加え、委員会活動や学生募集など学内業務に精励されていることに改めて感謝します。本学は、まさに正念場を迎えています。今年の干支は乙巳、ヘビは脱皮を繰り返して再生する縁起の良い干支だそうです。激変する社会に対応していくためには、大学も変化を恐れてはいけません。これまでの教育・研究活動を土台として、本学がさらに魅力的な大学となるように、新たな取り組みに期待します。
皆さまにとって、本年が実り多い年となりますように、心からお祈り申し上げます。