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学長より学生の皆さんへ「令和5年新春メッセージ」 | 拓殖大学北海道短期大学

学長より学生の皆さんへ「令和5年新春メッセージ」

令和5年 新春メッセージ
~ 学生の皆さんへ ~

拓殖大学北海道短期大学
学長  篠 塚  徹

年頭に当たって

 明けましておめでとうございます。皆さんは、雪に包まれた厳しくも美しい風景のなかで、どのような新年を迎えられたでしょうか。道外の雪の少ない地域から入学した1年生は、雪の多さに驚いたことと思います。
 在校生の皆さんは、高校時代から新型コロナウィルス感染症の流行(コロナ禍)に悩まされてきました。本学入学後においても、入学式の中止(2年生の入学時)や本学関係者のみの立会いによる寂しい入学式(1年生の入学時)を経て、授業開始後にさまざまな制約を受けています。コロナ禍はいまだ衰えを見せておらず、そのため皆さんは、常時マスク着用、体温測定・手洗い厳守、3密回避、食事時の人数制限・黙食などを強いられながら学生生活を送っています。これらは、皆さんが安全安心な環境のもとで勉学やクラブ活動に勤しむことができるように取っているやむを得ない措置ですが、あなた方は日々この過酷な環境に耐えながら勉学や課外活動に励んでいます。この点において、私はあなた方に深甚なる敬意を表します。しかし、この辛い経験は決して無駄ではなく、これらの試練から得られる教訓は、今後の長い人生の歩みにおいて必ずや役に立つことと思います。
 さて、本学は1966年にここ深川市で誕生しましたが、それ以降56年間にわたって北の大地で地域に無くてはならない大学として歴史を刻み、多くの成果を挙げてきました。既に1万3千人を超える卒業生が多様な分野で活躍をしておられますが、その先輩方が歴代の教職員とともに本学の校風を創りあげてきました。また、地域の方々も学外から本学を懸命に支えてくださっています。いまだマスク越しの不自由な大学生活ですが、皆さんもフレッシュな感覚を本学の伝統や校風に注ぎ込み、後世に残る貴重な歴史の頁を飾ってください。
 現在進行中のコロナ禍や国際情勢の不安定化は、われわれ人類が享受しているグローバリゼーションの流れに一定の歯止めをかけています。国境を越えたヒトやモノの流れが途絶えると、繁栄を謳歌してきた経済がいとも簡単に暗転し、人々の生活が脅かされる実態を見せつけられています。この冷厳な実態を背景に、学びの場を広げていきましょう。
 毎年日本列島は多くの自然災害に見舞われており、海外においても地震、山火事、洪水など大規模な自然災害が発生しています。国際情勢も、ロシアによるウクライナ侵攻や北朝鮮の頻繁なミサイル発射など不安定な状況が続いています。皆さんは日頃の学びや暮らしを通じて日本内外の情勢をしっかりと捉え、的確な判断力を養ってください。
 現行のカリキュラムは、本学と地域社会との結びつきを一層強めています。演習や実習を通じて実践的な専門性を高め、かけがえのない貴重な青春時代を謳歌してください。
 本年が皆さんにとって希望に満ちた明るい年になるように、心から願っています。