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学長より地域・一般の皆さまへ「令和5年新春メッセージ」 | 拓殖大学北海道短期大学

学長より地域・一般の皆さまへ「令和5年新春メッセージ」

令和5年 新春メーッセージ
~ 地域の方々へ、一般の方々へ ~

拓殖大学北海道短期大学
学長  篠 塚  徹

 年頭のご挨拶

 明けましておめでとうございます。日本列島は本年も多彩な風景のなかで年が明けましたが、皆さまにおかれましては、どのような新年をお迎えになられたでしょうか。新型コロナウィルス感染症はこの3年間猛威を振るい続け社会全般に深刻な影響を与えていますが、本年こそこの感染症が終息し、平穏な日常が戻ってくることを願っています。
 昨年行われた弊学の卒業式と入学式は、その前年に引き続きご来賓をお招きすることなく大学関係者のみで実施せざるを得ませんでした。地域の方々や保護者にはご迷惑をおかけし、申し訳なく思っています。学生は、多くの制約はあるものの、厳格な感染症対策を施したうえで、対面授業を受け、クラブ活動を行っています。
 お蔭様で、弊学は本年度創立56年目を迎えております。この間絶えることなく、ひたむきに大地を耕して種を播き育て収穫の喜びを味わう教育、政治・経済・法律・社会の基礎を学びながら地域と密着して地域振興を学ぶ教育、表現力を身につけ幼児の成長や社会福祉の増進に資する教育に、ひたすら邁進してまいりました。その裏づけとなったのは、「農業」「経済等の文系」「幼児教育」の領域を3本柱として確立し、それらの有機的連携を図りながら教育効果を挙げてきた教育体系の実態です。
 地方の短期大学をめぐる環境は年々厳しさを増していますが、そのなかにあって弊学が長年にわたって教育活動を展開してこられましたのは、ひとえに地域の方々やご縁のある方々が弊学の教育理念とその実践をご理解くださり、弛まずにご支援、ご協力くださっていることによるものであり、心から感謝申し上げます。
 さて弊学は令和2年度まで順調に入学者を増やしてまいりましたが、多くの要因によって昨年度と本年度の入学者が連続して激減いたしました。現在学校法人拓殖大学の全面的な支援を得て道内はもとより全国的に学生募集活動を展開しておりますが、依然として厳しい状況にあります。弊学は、文部科学省の方針のもとで策定した拓殖大学教育ルネサンス2030において「大学全体の能力を向上させ、揺るぎなく“地域における知の拠点”であり続けるため、地域に沿う大学として独自の特色を強く打ち出し、基礎と教養を前提とした実践教育に徹し、“地域になくてはならない大学”として、また“地域に愛される大学”としての位置づけを強める」ことを謳っています。このビジョンに沿って着実に個別計画を実行しつつありますが、肝心の学生数の減少は弊学の存立を危うくし、今後の個別計画の実行を妨げる要因になります。私たちは、弊学の存立と発展は地域の振興と発展と繋がっていると信じています。これらの観点から、地域の皆さまには学生募集においても特段のご支援とご助力をお願い申し上げます。
 私たち教職員は、今後とも教育にかける強い使命感と矜持をもって前進を続けます。
 皆さまにとって、本年が良きお年でありますように心からお祈り申し上げます。