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障害児保育 | 拓殖大学北海道短期大学

シラバス(講義要項)

障害児保育担当: 松下高広、美馬正和

開講コース

保育学科 2年次 前・後期

目的と内容および到達目標

2007年4月に「特殊教育」から「特別支援教育」という考え方に転換され、「個別の教育支援計画」や「個別の指導計画」を作成し、関連機関と連携しながら一人一人のニーズや特性に応じた支援/指導を行うことになった。子どもたちの発達段階は多様であることからも、保育者は障害についての正しい知識とともに、様々な障害に対応できる柔軟な考え方やスキルが求められる。ここでは障害児保育に関わる基礎的知識を学ぶとともに、一人一人の発達の多様性に応じた支援方法についての学習を体験的、演習的に進めていく。学術的な知識をベースにして、子どもたちの世界に想いをはせられるような想像性や思考力を身に着けられるような学びの機会としたい。
 到達目標は以下のとおりである。
 ・障害全般及び各障害において想定される特性や状態について説明できる。
 ・一人一人の特性に応じた対応方法や支援のあり方を分析的に考察することができる。
 ・障害児保育を取り巻く現状を知り、保護者や関連諸機関との連携方法について説明・考察することができる。

授業計画

[前期](担当 松下)
1.障害の概要と対象、様々な教育的ニーズ
2.障害児保育に関する歴史的変遷
3.視覚・聴覚障害児の理解と学習・生活上の援助
4.肢体不自由児の理解と学習・生活上の援助
5.知的障害児の理解と学習・生活上の援助
6.発達障害児の理解と学習・生活上の援助(1)限局性学習症・ADHD
7.発達障害児の理解と学習・生活上の援助(2)自閉症スペクトラム
8.個々の発達を促す生活や遊びの環境
9.子ども同士の関わりと育ち合いについて
10.指導計画・教育支援計画の意義
11.指導計画・教育支援計画の作成
12.保護者や家庭に対する支援
13.専門機関との連携
14.小学校との連携(通級指導、自立活動等)
15.特別支援教育の現状と課題

[後期](担当 美馬)
1.ガイダンス
2.保護者・関係機関、及び小学校と連携
3.障害児保育の現状と課題
4.よくしゃべる子への具体的なかかわり
5.動きが止まらない子への具体的なかかわり
6.切り替えがうまくできない子への具体的なかかわり
7.噛みつく子への具体的なかかわり
8.一人で遊んでいる子への具体的なかかわり
9.乱暴な言葉を使う子への具体的なかかわり
10.その場でクルクル回る子への具体的なかかわり
11.偏食の強い子への具体的なかかわり
12.おとなしく感情が見えにくい子への具体的なかかわり
13.水が苦手な子への具体的なかかわり
14.子ども達への具体的支援を考える
15.障害児保育のまとめ ~障害児保育とは~

単位数

2単位、授業回数:30回

講義の進め方

1.前期は理論、後期は実践を重点的に展開していく。資料は適宜配布する。
2.体験学習や演習も取り入れ、より実践的に展開する。
3.ビデオ教材を取り入れ、子どもの発達や保育現状などを知る機会を設ける。
4.毎回5分ほど、継続して手話/サインランゲージ手話の実技を扱う。

試験と成績評価

1.前期は講義中盤にレポートあるいは小テストを課す。後期は数回課題を課す(成果物や小レポートなど)。
2.前期は定期試験を実施する。後期はレポートを実施する。
3.体験学習や演習での取り組み状況、各回での感想コメントも評価の対象とする。
4.前期:授業感想10%、レポート/小テスト10%、定期試験30%、後期:レポート30%、成果物20%を総合して最終評価を行う。

担当教員から受講生諸君へ

みなさんは「障害」と聞いてどのようなイメージをもつだろうか。人を含む環境という視点から障害を考え、みなさんの障害観・保育観を深めていく基礎的な時間としたい。積極的な意見交換を期待している。(松下)

保育・幼児教育の場には多くの子どもが存在している。その子どもその子どもに個性があり、特性がある。子どもの見せる姿に、保育のヒントがある。学んだ理論を実践に繋げるように努力して貰いたい。(美馬)

使用教材

教科書 :前期:使用しない(適宜プリント配布)。
     後期:特別な配慮を必要とする子どもが輝くクラス運営(中央法規)。
参考書 :幼稚園教育要領(文部科学省)、保育所保育指針(厚生労働省)