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農業研修(2年) | 拓殖大学北海道短期大学

シラバス(講義要項)

農業研修(2年)担当: 山黒 良寬・二木 浩志

開講コース

環境農学 2年次 前期

目的と内容および到達目標

2年次の7月末から8月前半(場合によっては1年次3月からの休暇期間内または2年次前期の休日)の計15日間、農家または農業関連企業等に1人ずつ滞在(農家においては宿泊)し、実務研修を受けるのが科目「農業研修」の本体部分である。
2年次前期に実施する農業研修授業は、研修先の確定作業と農業研修に必要な心構えや農業情報の事前学習等を行う場である。
到達目標(15日間の農業研修終了時)は以下のとおりである。
・新たな産業形成と雇用創出にむけた農業・企業経営体の現状を理解し、実務についての技術と知識を身につける。
・農家、企業の人々との協働をとおして、社会性やチームワーク力を身につける。
・実社会に対応できる自立した社会人となるための心構えや実践力を身に付ける。
<SDGs(持続可能な開発目標)との関連>
 ⑧成長・雇用 ⑨イノベーション

授業計画

[前期]
1.既(春期)研修者による体験報告
2.研修先の確定(稲作)
3.研修先の確定(畑作)
4.研修先の確定(野菜・花卉)
5.研修先の確定(畜産、農業関連企業等)
6.研修先の再調整
7.農業研修基本資料の作成(“研修生紹介カード”等)
8.農業研修基本資料の作成(“我が家の経営”等)
9.農業現場対応の座学(農家経営など)
10.農業現場対応の座学(法人化など)
11.農業現場対応の座学(農地法など)
12.農業現場対応の座学(農作業安全など)
13.研修開始へ向けた準備作業(全体説明)
14.研修開始へ向けた準備作業(研修日誌記入法、病害虫蔓延防止対策、礼状等の書き方など)
15.研修開始へ向けた準備作業(準備作業の点検)

単位数

2単位、研修日数:15日

講義の進め方

PowerPoint資料を中心に講義するが、適宜プリントも配布する。
農業研修授業は、1年次後期と2年次前期の2部構成になっており、2年次後期は、各自の研修先を確定させる重要な作業が含まれている。従って、全員での座学もあるが、少人数に分けての協議も行う。

試験と成績評価

農業研修の最終的な成績評価は、以下の4つを総合して行う。
①15日間の研修中に作成する研修日誌(25%)、②研修中の教員による巡回指導状況(25%)、③研修先から返送される研修生評価表(25%)、④1年後期・2年前期の農業研修「授業」の取り組み状況(25%)の4つを総合して評価する。

担当教員から受講生諸君へ

1.授業では研修先を確定させる作業があるほか、研修に関わる費用負担、事故対応、研修内容、指導・指示の受け方など数多くの注意事項がある。正当な理由無き欠席は、学生自身の損失である。
2.15日間の研修は、地域農業や生産現場の重要性、社会の厳しさ等を体験する場であり、心身ともに成長する極めて実り多き時間である。研修先で得た情報や人間関係は、将来目標達成のための重要な項目となる。安易な態度で臨むと何の成果も得られないまま終わることになる。事前学習の段階から気を引き締めて臨むこと。
3.学生は自分自身の「将来目標」を明確にしなければならない。

使用教材

教科書 :なし。研修日誌を配布する。
参考書 :なし。座学の資料は随時配布する。