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保育原理 | 拓殖大学北海道短期大学

シラバス(講義要項)

保育原理担当: 高島 裕美(たかしま ひろみ)

開講コース

保育学科 1年次 前期

目的と内容および到達目標

現代の子どもをとりまく状況は日々複雑化している。また、平成27年4月にスタートした「子ども・子育て支援新制度」、さらに、平成30年度の新しい幼稚園教育要領・保育所保育指針ならびに幼保連携型認定こども園教育・保育要領(以下、教育要領等と略記)の本格実施を目前に、幼稚園・保育所等保育の現場は、大きく変容しつつある。
こうした変化のただなかで保育者は、その状況に沿いつつ、かつ信念をもって保育を行なわなければならない。そのためには、現行の保育制度を十分に理解したうえで、保育の理念および基本的な知識を身に付け、向き合わねばならない課題を正確に捉え・解決する力が必要となる。
そこで本授業では、教育要領等をもとに現行の保育制度について学び、さらに配布レジュメをもとに保育の理念・保育思想の歴史的変遷・保育内容や方法についての基本的な知識を身に付ける。加えて、具体的な事例を用いて、現在の保育における課題とその解決方法を考察する。
到達目標は以下のとおりである。
・現行の保育制度について理解し、正しく説明できる。
・保育の理念および基本的な知識を理解し、正しく説明できる。
・保育の現状と課題について考察し、その解決方策を述べることができる。

授業計画

1.保育とは何か:養護と教育の違い・幼稚園と保育所の違い
2.保育者・保育施設に求められるものとは何か
3.現行の保育制度①:「幼稚園教育要領」「保育所保育指針」とは何か
4.現行の保育制度②:「子ども・子育て支援新制度」「幼保連携型認定こども園教育・保育要領」とは何か
5.保育に関する法制度の歴史的変遷①:戦後~1980年代
6.保育に関する法制度の歴史的変遷②:1990~2000年代
7.保育に関する法制度の歴史的変遷③:2000年代以降
8.保育思想の歴史①:保育観・子ども観の成り立ち
9.保育思想の歴史②:現代における保育思想の展開
10.「子どもを理解する」とはどういうことか考えよう(事例①:ある実習生の日誌)
11.「子どもを理解する」とはどういうことか考えよう(事例②:みんなと遊べない子ども)
12.現代の保育の課題とは何か①:幼稚園・保育所と家庭・地域・学校・行政との連携・協働
13.現代の保育の課題とは何か②:子育て不安・ストレスと地域子育て支援の展開
14.保育における課題を解決するために①:保育者の力量形成について考える
15.保育における課題を解決するために②:社会における保育者・保育施設の役割について考える

単位数

2単位、授業回数:15回

講義の進め方

基本的には講義形式で進めるが、ひとつの事例について全員で議論するなど、受講生それぞれが自分の考えや意見を述べる機会を多く取りたいと考えている。

試験と成績評価

筆記試験(90%)、授業への参加状況(意欲・態度)(10%)

担当教員から受講生諸君へ

保育においては、子どものことだけを考えるのではなく、その子どもがよりよく成長できるよう、家庭や地域をはじめとする環境を整えていくことが大切である。現代社会のさまざまな問題を、ニュースや新聞、インターネットなどさまざまなデータを通じて常に把握し、何が子どものよりよい成長なのか、どのようにして環境を整えていけばいいのかなどを、自分なりに考えようとする姿勢を求める。

使用教材

教科書:西郷泰之・宮島清編著(全国保育士養成協議会監修)『ひと目でわかる基本保育データブック2017』中央法規出版,2016年
参考書:幼稚園教育要領(平成29年3月告示、文部科学省)
保育所保育指針(平成29年3月告示、厚生労働省)
幼保連携型認定こども園教育・保育要領(平成29年3月告示、内閣府・文部科学省・厚生労働省)
上記3点それぞれの解説