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学長より地域・一般の皆様へ「令和2年新春メッセージ」 | 拓殖大学北海道短期大学

学長より地域・一般の皆様へ「令和2年新春メッセージ」

令和2年 新春メッセージ
~ 地域の方々へ、一般の方々へ ~

拓殖大学北海道短期大学
学長   篠 塚  徹

 年頭のご挨拶

 明けましておめでとうございます。令和の世になって初めての新年ですが、日本列島は本年も厳しい寒さのなかで年が明けました。皆さまにおかれましては、良き新年をお迎えになられたこととお慶び申し上げます。

 弊学は昭和41年に北海道深川市において創立されましたが、お陰様で本年54年目を迎えることができました。この間、長きにわたって多様な分野の教育を展開してまいりました。ひたむきに大地を耕して収穫の喜びを味わう教育、政治・経済・社会の基礎を学びつつ地域の方々と交流を深め地域振興を学ぶ教育、幼児の成長や社会福祉の増進に資する教育などに、ひたすら邁進してきました。北海道はもとより全国各地や海外から若人がこの北の大地にあるキャンパスに集い、座学、演習、実習、課外活動などを通して若い感性に磨きをかけ、熱い志をもって学窓を巣立っていきました。創立以来の卒業生は、昨年3月末で約1万2,500名となっております。また、令和元年度の総入学者数は前年度と同様に好調ですが、農学ビジネス学科地域振興ビジネスコースの入学者数が急増したのに対し、同学科環境農学コース入学者数の伸び悩み、保育学科入学者数の急減によって、学科・コース間において入学者数の不均衡が顕在化しています。現在弊学教職員挙げて農業系と保育系の志願者を増加させるべく、懸命の努力を続けております。

 地方の短期大学をめぐる環境が年々厳しさを増しているにもかかわらず、長年にわたって弊学が教育活動を維持発展してこられましたのは、ひとえに地域の方々やご縁のある方々が弊学の教育理念とその実態をご理解くださり、弛まずご支援、ご協力くださっていることによるものであり、心から感謝申し上げます。上述のように農業系と保育系の志願者確保につきましても、引き続きご支援のほどよろしくお願い申し上げます。

 弊学は創立間もなくから「農業」「経済等の文系」「保育」の領域を教育の3本柱として確立し、そのときどきの社会状況等の変化を勘案して学科やコースの名称に変遷はあったものの、3本柱は堅持して今日に至っています。私はこの3本柱の教育体系こそが、「地方都市にある短期大学」という一般的には不利な状況を、逆に有利な状況に変えてきた大きな理由だと考えています。今後は3本柱の有機的連携をさらに強め、地域との連携をますます推進して、大学としての使命を全ういたします。

 「環境農学コース」では、農業の基礎を学び実践するとともに、農産加工や農業の法人経営を学ぶ体系を整えています。「地域振興ビジネスコース」では、深川市をはじめ近隣の町々をフィールドに産官学が協働して地域を振興させるモデルを体系的に学び実践しています。「保育学科」では、適性に合わせて3つのコースで学んでいます。このように弊学は逞しく前進しておりますので、引き続きご理解とご支援をお願い申し上げます。

 末筆ですが、皆さまにとって本年が良きお年でありますようにお祈り申し上げます。