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子ども家庭支援の心理学 | 拓殖大学北海道短期大学

シラバス(講義要項)

子ども家庭支援の心理学担当: 工藤 遥(くどう はるか)

開講コース

保育学科 2年次 前期

目的と内容および到達目標

子どもは「家族・家庭」において成長・発達をとげる。その「家族・家庭」のあり方が現代社会において多様化し、子どもの育ちや親の育ちそして子育てのあり方に変化をもたらしている。本授業では、子どもの育ちに関する発達心理学的視点、および家族・家庭に関する社会学的視点を獲得し、それらを踏まえて現代社会の子育て家庭を取り巻く課題を理解し、支援方法のあり方を模索することを目的とする。

到達目標は以下のとおりである。
 ・生涯発達に関する心理学の基礎的な知識を獲得し、初期経験の重要性・発達課題等を理解する。
 ・家族・家庭の意義や機能を理解し、子どもとその家庭を包括的に捉える視点を習得する。
 ・子育て家庭をめぐる現代社会的状況と課題について理解する。
 ・子どもの生育環境と精神保健とその課題について理解する。
<SDGs(持続可能な開発目標)との関連>
  ③保健 

授業計画

[前期]
1.生涯発達とは何か
2.乳幼児期から学童期前期にかけての発達
3.学童期後期から青年期・成人期における発達
4.成人期・老年期における発達:世代性・家族の視点から
5.家族・家庭とは何か
6.家族・家庭の役割と機能
7.親子関係・家族関係について
8.子育て経験と親としての育ち
9.子育てを取り巻く社会的状況
10.ライフコースと仕事・子育て
11.多様な家族とその理解
12.特別な配慮を要する家庭の理解
13.子どもの生活・生育環境との影響:敏感期(クリティカルピリオド)をめぐって
14.子どもの心の健康に関わる問題
15.子どもと子育て家庭を支える心理学とは

単位数

2単位、授業回数:15回

講義の進め方

講義形式の授業で進めるが、事例について各自が考えを述べたり、グループワークやディスカッションする機会を設ける。授業終了時にはリフレクションを実施し、振り返りの過程を蓄積して授業内で活用する。

試験と成績評価

小テスト(60%)、レポート(30%)、リアクションペーパー(10%)

担当教員から受講生諸君へ

知識理解だけではなく、課題意識をもって授業に臨むこと。現代社会における子育て家庭を支援する知識・技能を高め、保護者や地域から信頼される保育者を目指してほしい。

使用教材

教科書 :幼稚園教育要領(平成29年3月告示 文部科学省)
保育所保育指針(平成29年3月告示 厚生労働省)
幼保連携型認定こども園教育・保育要領(平成29年3月告示 内閣府、文部科学省、厚生労働省)
参考書 :適宜資料を配布する。