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保育内容Ⅶ (子どもと文化) | 拓殖大学北海道短期大学

シラバス(講義要項)

保育内容Ⅶ (子どもと文化)担当: 山田 英吉(やまだ えいきち)

開講コース

保育学科 1年次 後期

目的と内容および到達目標

養護及び教育に関わる保育の内容が、それぞれに関連性を持つことを踏まえ、領域「表現」のねらい及び内容を理解する。乳幼児の発達や学びの過程を理解し、領域「表現」に関わる具体的な指導場面を想定した保育を構想する方法を身に付ける。

到達目標は以下のとおりである。
 ・領域「表現」のねらい及び内容、乳幼児が経験し身に付ける内容、指導上の留意点、全体構造を理解している。
・養護及び教育に関わる保育の内容が、それぞれに関連性を持つことを理解し、評価の考え方、小学校の教科等とのつながりを理解している。
・乳幼児の心情、認識、思考及び動き等を視野に入れた保育の構想の重要性を理解している。
・領域「表現」の特性および乳幼児の体験との関連を考慮した情報機器及び教材の活用方法を理解し、保育構想に活用することができる。
・指導案の構想を理解し、具体的な保育を想定した指導案を作成するとともに、模擬保育とその振り返りを通して、保育を改善する視点を身に付けている。
・領域「表現」の特性に応じた保育実践の動向を知り、保育構想の向上に取り組むことができる。
<SDGs(持続可能な開発目標)との関連>
  ④教育 ⑪都市 

授業計画

[後期]
1.授業のねらい及び内容、子どもの文化とは(歴史・子どものための「文化財・文化施設・文化活動」)
2.絵本の歴史、子どもと絵本が出会う場所、絵本のつくりと名称、絵本の表現と技法、制作の手順
3.乳幼児の認識・思考、動き等を視野に入れた絵本の活用 演習:絵本のプロット、第1面
4.乳幼児の発達と絵本の役割 演習:絵本の仕掛け 、第2面
5.情報機器等を活用した絵本の読み聞かせの実例 演習:第3面
6.創作絵本の実践例、演習:第4面、 
7.絵本のまとめ 演習:表紙、製本
8.絵本や紙芝居、手遊びの指導案例、保育活動の導入としての指導案
9.模擬保育と振り返り
10.子どもと人形、歴史、文化施設・人形劇団の活動、人形の種類、人形劇舞台
11.身近な素材で作る人形(制作)
12.具体的な指導場面を想定した保育の構想(保育の場面を想定した創作シナリオ、指導案) 
13.人形を活用した模擬保育と振り返り
14.子どもの遊び、伝承遊び、玩具 演習:カプラの実技実践
15.子どもの生育儀礼、年中行事、幼小の接続、まとめ(評価)

単位数

1単位、授業回数:15回

講義の進め方

子どもと文化について、講義と表現の演習(作品制作と発表)や指導案作成と模擬保育などの演習を通して学ぶ。

試験と成績評価

授業への参加意欲・態度(30%)
作品等の提出物や発表による知識・理解、技能、創意工夫、完成度、表現力の総合的評価(70%)

担当教員から受講生諸君へ

子どもの姿をイメージしながら、積極的・主体的に取り組む姿勢を期待する。

使用教材

教科書 :保育所保育指針(平成29年3月告示 厚生労働省)
参考書 :必要に応じて適宜紹介、作品制作要領等を配布する。