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第5回深川市民公開講座が開催されました。(2月13日) | 拓殖大学北海道短期大学

第5回深川市民公開講座が開催されました。(2月13日)

第5回深川市民公開講座(庄内准教授)が2月13日(土)に中央公民館で開催されました。
 今回で今年度最後の5回目となる深川市民公開講座が気温の高い土曜日に中央公民館で開催されました。今回は本学准教授の庄内慶一先生から「~もし目や耳が不自由になったら~」と題して行われました。庄内先生はコンピュータの先生ですがここ数年「盲ろう」について興味を持たれ、ITがすることは「盲ろう」の方達は無関係ではないと考えられています。
 当日は、今までにない程多くの63名もの市民の方が受講に訪れました。今回の講座には滝川市の同時手話通訳の方お二人も参加くださいました。 講義の内容は「目で見ることは凄いこと」つまり目では一瞬にして遠くの物や動く鳥など一瞬に状況を把握できる「光は一瞬の認識」であり、「耳で聞く世界」は現在の人の生活は音に囲まれており、音のない世界とはどういうことなのかと市民にもわかりやすく例やたとえを多く取り入れた講義をされました、「音は生きた感情である」。「目や耳の不自由」とは、視界以外の感覚を活用して生きていく「盲」のかた、外見からは気づかれにくい「ろう」のかた、そして途中でこの「盲ろう」になられたかた。障害を持つと言うことは「障害者手帳は本人の求めではなく、行政から与えられた物」であり、障害を持つ方や一般の方との障害の受容が大切になると話されました。 「視覚障害と視聴覚障害は全く別の障害」と考えてください。そしてその障害は「個別性」が非常に大きい物なのです。それはあたかも「大理石の墓の中に閉じ込められたかのようです」。周りの一般人には大理石の墓の存在は見えていますが、墓の中に障害者には大理石の箱しかわかりません。 戦前は「盲る者」の方は社会に受け入れられませんでした。日本も法律によりようやくかわり始めようとしています。全国には「盲ろう」の方が約2.2万人、北海道には884人いらしゃいます。人口比率で行くと深川市には約20人いらしゃることになります。本当のバリアーフリーとは「よりそう」「自然にそこにいる」ことです。 受講された市民の方々は、色々な事例に耳を傾け、これからの自分として「盲ろう」の」方への接し方を考えられているようでした。
 最後に平成27年深川市民公開講座の修了式があり課長から全回受講者7名に修了書が授与されました。平成28年も深川市民公開講座は本学の先生方で回される予定です。是非お楽しみにしていてください。

庄内先生の講話と手話通訳
庄内先生の講話と手話通訳
会場一杯の参加者
会場一杯の参加者
手話通訳に暑い視線も
手話通訳に暑い視線も
目で見ることは凄いこと
目で見ることは凄いこと
平成27年度公開講座閉校式。7名の皆勤賞参加者に修了書が授与されました。
平成27年度公開講座閉校式。7名の皆勤賞参加者に修了書が授与されました。