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「ひきがえるバスターズ」活動報告(6月3日) | 拓殖大学北海道短期大学

「ひきがえるバスターズ」活動報告(6月3日)


 本年も八谷先生の主導する「ひきがえるバスターズ」活動が4月下旬~5月下旬展開されました。以下に本年の活動概要を報告します。


平成27(2015)年度 アズマヒキガエル駆除活動の結果(概要)

  一昨年、本学の学生を中心に結成した“ひきがえるバスターズ”による国内外来種アズマヒキガエルの駆除活動は、活動地域の重点をグリーンパーク21から郊外の音江町へ拡大して、引き続きカエルの繁殖期に捕獲活動を実施しました。

グリーンパーク21(周辺の緑町東町内会を含む)の概況

  捕獲個体数は、一昨年(短大のみで実施)が472頭、昨年(短大と町内会で実施)が408頭だったのに対し、今年は220頭(短大41頭、市民・町内会179頭)に減少しました。また、これまでより発生時期が早いことや、繁殖年齢に達していない小さいカエル(幼体)が全く見られなかったのが特徴でした。
  グリーンパーク21の池は、ヒキガエル対策として落水ないし浅水状態とし、繁殖を防いていることもあって、駆除活動は成果を挙げ始めていると考えられます。

八谷1
図 グリーンパークにおける捕獲個体数の日別、年次別推移


 

音江町音江神社付近

  この地域は、毎年、多数のカエルが見られ、そこにあるY氏所有の池(略してY池)では夥しいオタマジャクシが発生していながら、全く対策を取っていませんでした。今年、“バスターズ”の最重点場所として、毎夜巡回によるカエル捕獲活動を行うとともに、Y池の周囲に波板を立てて繁殖に来るカエルの障壁にしました。その結果、この地域で5月末までに計1,559頭のカエルを捕獲しました。Y池に到達したカエルや卵塊も捕獲したため、池の中にオタマジャクシは見当たらず、今年の繁殖はかなり防止できたものと考えられます。

八谷2
図 音江神社A池の捕獲個体数


 

音江町向陽

  ここにあるK氏所有の池(略してK池)では、K夫妻が中心になって卵塊の引き上げ(今年で4年目)と繁殖に来襲するヒキガエルの捕獲(今年が3年目)を行っています。ヒキガエルの捕獲頭数は、一昨年が約730頭、昨年が1,216頭でしたが、今年も763頭(K夫妻704頭、短大59頭)を捕獲しました。ヒキガエルは繁殖年齢に達するまで3,4年かかると言われているので、この池では、ヒキガエルの減少傾向がまだ表れていません。

その他の池

  Y池の上流にあるKo氏宅の池、音江神社から約400mの距離にあるS氏所有の2つの池、その上流にあるN氏所有の池、公共の用水池である新橋の池、深川市の北側の丸山公園マスオ沼などでもヒキガエルの発生が見られ、できる範囲で駆除活動を行いましたが、N氏所有の池やマスオ沼等では、5月末現在、夥しい数のオタマジャクシが発生しています。

その他

  今年は、グリーンパーク21に“ひきがえる回収ボックス”を設置しました。まだ知名度は低いですが、市民と町内会が捕獲したヒキガエルの置き場として活用されています。 また、今年は、ヒキガエルの新しい捕獲法として、上述の見取り捕獲とは別に、カゴ式トラップを試験しました。その結果、K池で5頭、T池で68頭、S池で268頭、合計で337頭のヒキガエルを捕獲することができました。使用の仕方や活用場面を正しく認識すれば、十分実用性があるものと考えられます。
                                 文責:ひきがえるバスターズ主宰 八谷和彦