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「ラッカセイサミットin札幌」を開催しました。(2月14日) | 拓殖大学北海道短期大学

「ラッカセイサミットin札幌」を開催しました。(2月14日)

「ラッカセイサミットin札幌」開催される

2月14日13:00~16:50札幌市大通りに面する北海道銀行本部6F会議室で「ラッカセイサミットin札幌」を開催しました。
 今回で3回目になるラッカセイサミットは、本学が主催し、今回は北海道銀行に会場の使用等後援していただききました。遠くは斜里町や道南からも出席があり、90名以上の参加者となりました。
まず開会に当たり拓殖大学北海道短期大学の篠塚徹学長からサミットの過去の経過やご講演者に対するお礼の挨拶で始まりました。
基調講演として、帯広畜産大学の秋本雅博准教授から「十勝グランナッツプロジェクトにおける取り組み」と題して講演がありました。十勝の耕地面積は日本の12%を有し、そのカロリーベースの食料自給率は1200%で400万人分に当たる。しかし、畑作物の輪作体系は十分とは言えず、土壌病害やセンチュウ被害が増加している。これらの環境の中で第5の作物を模索し、生産と加工の可能性からラッッカセイにたどり着き、現在、ラッッカセイの安定生産栽培技術の検討(特に十勝に適した品種、栽培方法)や機械化(播種作業、収穫作業)について検討中であること、また、初心者用にラッッカセイの生理についても説明されました。そして、10年後には、地域の農業関連の産業構造を活かした1次産業(ラッッカセイ生産)と2次産業(加工)、そして3次産業(流通)のバリュチェーンの構築を目指して「十勝グランナッツプロジェクト」を進めているとのことでした。その迫力に会場にいる参加者は圧倒されました。
 休憩を挟み情報交換が始まりました。
一人目の話題提供として、本学の大道雅之教授から「深川市におけるラッカセイ栽培の経過」と題して、日本のラッカセイ栽培の経過と現状及び深川市での栽培の取り組みについて講演がありました。
続いて池田食品(株)代表取締役社長の池田光司氏から「北海道のラッカセイ栽培に期待する」と題して講演がありました。参加者には同社製品の自然の恵み国産落花生25g袋がプレゼントされました。原材料名の所には「落花生(国産)」と記されています。社長は何とか10年以内に「落花生(北海道産)」の記載ができるように期待していると述べられました。
3人目は、十勝めむろ落花生生産グループの藤井信二氏から実際のラッッカセイ栽培について報告がありました。十勝めむろ落花生生産グループは4名で4年前にスタートし、現在は「十勝グランナッツプロジェクト」と連携して帯広畜産大学の秋本准教授の指導で栽培を進めています。栽培はマルチ栽培で現在は手で播種し、収穫は内地から借りてきた収穫機で収穫後、豆用の乾燥機にかけて乾燥しているとのこと。十勝の農業は1戸あたりの耕地面積が大きく、本業の畑作作業との時期的な競合を回避するためにも機械化は必数との話でした。 また、情報交換の時間と言うことも有り、道内でラッカセイ栽培を行っている石狩市や小平町、岩見沢市の生産者との意見交換を行いました。十勝以外での生産はほとんどが手作業で行われており栽培面積が伸びていないなどの報告がありました。
最後に北海道銀行営業推進部アグリビジネス推進室産業戦略部長 土屋俊亮氏から「北海道銀行のアグリビジネス事業について」と題して情報提供がありました。
あっという間に4時間近くがたち、閉会の時間となり拓殖大学北海道短期大学農学ビジネス学科 岡﨑正昭学科長から閉会のご挨拶をいただき、無事終了いたしました。
参加者の方々からは非常に有意義な会合、サミットだったというご意見が多く出されました。今年の夏の現地見学会は十勝で開催してはどうか?との声も多く聴けました。
参加していただいた皆様本当にありがとうございます。
拓殖大学北海道短期大学は、地域に根ざし、環境に配慮したクリーン農業の推進で今後も北海道農業の担い手教育に努めて参ります。

篠塚学長の挨拶で開会しました
篠塚学長の挨拶で開会しました
秋本准教授のご講演(写真農家の友提供)
秋本准教授のご講演(写真 農家の友 提供)
大道教授の情報提供(写真農家の友提供)
大道教授の情報提供(写真 農家の友 提供)
池田社長の北海道のラッッカセイに期待する(写真農家の友提供)
池田社長の北海道のラッッカセイに期待する(写真 農家の友 提供)
十勝めむろ落花生生産G藤井さんの報告
十勝めむろ落花生生産G藤井さんの報告
北海道銀行土屋部長の情報提供
北海道銀行土屋部長の情報提供