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北海道さつまいも懇話会情報交換会が本学で開催されました。(2月28日) | 拓殖大学北海道短期大学

北海道さつまいも懇話会情報交換会が本学で開催されました。(2月28日)

北海道さつまいも懇話会情報交換会

 平成30年2月28日に拓殖大学北海道短期大学101教室で約100名の参加者を集めて情報交換会が開催されました。北海道さつまいも懇話会は平成23年11月に設立され、主にメーリングリストでの情報交換と夏の現地見学会、冬の情報交換会を開催してさつまいも栽培の情報や実需者、研究機関の情報交換を行っています。
 
今回は基調講演として(一財)いも類振興会 需要推進部長の中澤健雄氏から「さつまいもの現状と今後の方向性」と題してご講演をいただきました。
 
(一財)いも類振興会は1950年に設立された、2008年の法人の制度改革で現在の形になりました。振興会の目的は「いも類の生産、流通、加工の改善、発達及び消費拡大並びにこれらに関する分野における事業を行い、食糧の安定供給に寄与すること」とされています。情報活動や調査事業、啓発・普及事業を行い「いも類研究会」の事務局もしています。
 
中澤健雄氏からは、ホクホク系さつまいもからシットリ系さつまいもに変化が見られたのは1995年の安農芋の出現により、また、べにはるかが品種登録されてからはさらにシットリ系の中心になり、干し芋にも使用されて栽培面積がベニアズマを超えた。さらに焼き芋販売形態の多きな変化が電気式焼き芋機の開発により行われ、現在では大手スパーでは普通に見られるようになり、サツマイモは健康ブームとともに今後も生産の増加が期待されているとのことでした。そして、北海道のサツマイモ生産に寒冷地での特色や広大な農地を利用した栽培など大いに期待したいとのことでした。
 続いて情報提供として道南農業試験場の高濱雅幹研究主任から「苗採りにチャレンジ!!北海道でのさつまいも育苗法」と題して、新しく開発されたサツマイモNOSAI病方法が紹介されました。北海道内ではほとんどのさつまいも生産者が内地から高い苗を購入しており、種苗費の割合が大きく負担になっていました。新しい自家再病方法を実施することで苗代が半分以下に減少できるとのことでした。
 2つめの情報は北海道農政部農産振興課の水谷真司主幹から「北海道における生産振興の施策と補助事業等について」について紹介がありました。
 3つめの情報提供は拓殖大学北海道短期大学の大道雅之教授から「サツマイモの植え付け時期が塊茎に与える影響」と題して平成29年度の試験結果が報告されました。5月下旬~6月上旬の適期に植え付け、その後低温や強風が来る場合は植え付け時期をずらしたりして、被害を少なくし、生育をいかにスムースのさせることにより安定した生産が行われ、遅植えの7月植え付けでは収量や品質が期待できないと報告されました。

意見交換&試食タイム 
 4時からは意見交換の時間が設定され、フーズアンドブレッドから干し芋の販売と平成30年度の計画が話されました。また、東京からわざわざ駆けつけていただいた「日本・大学芋愛協会」の奥野靖子さんからは大学芋愛協会の活動やテレビの「マツコの部屋」に出たときのエピソードなどの情報提供がありました。その後試食時間が設定され①香西農園の「焼き芋」②フーズアンドブレッドの「干し芋」③道南農試、花野菜技術センターの「干し芋」、「ようかん」など④拓大の「干し芋」10種が試食用に提供されました。参加者は試食しながら情報交換や名刺交換を行い広いホールが人で一杯になりました。

中澤氏の基調講演
中澤氏の基調講演
高濱研究主任の講演
高濱研究主任の講演
水谷主幹からの情報提供
水谷主幹からの情報提供
奥野さんから大学芋愛協会の紹介
奥野さんから大学芋愛協会の紹介
試食タイム「香西農園」
試食タイム「香西農園」
フーズアンドブレッドさんの干し芋
フーズアンドブレッドさんの干し芋
拓大の「干し芋」色々
拓大の「干し芋」色々