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学長より学生の皆さんへ「平成30年新春メッセージ」 | 拓殖大学北海道短期大学

学長より学生の皆さんへ「平成30年新春メッセージ」

平成30年 新春メッセージ
~ 学生の皆さんへ ~

拓殖大学北海道短期大学
学長   篠 塚  徹

年頭に当たって

 明けましておめでとうございます。雪に囲まれた厳しい冬の風景のなかで、皆さんはどのような新年を迎えられたでしょうか。なかには、道外の暖かい地域から入学し、初めて雪の新年を過ごした人もおられることと思います。

 本学は昭和41年にここ深川の地において誕生しましたが、一昨年11月に創立50周年の記念式典を開催し、次なる半世紀に向かう51年目を昨年4月から歩んでいます。本学は創立以来地域とともに歩む大学として成長を遂げ、今や地域に無くてはならない大学として存在し、なお前進しつつあります。この歩みに当たっては、地域の方々や歴代の教職員の方々など、およそ本学に関わりのある方々が本学発展のために力を尽くしてくださったことを忘れてはいけません。また、本学の卒業生は1万2千名を超えていますが、北海道をはじめ全国各地で活躍しておられ、卒業後の留学生もそれぞれの母国などで逞しく自らの道を歩んでいます。

 この50年間、本学を取り巻く環境は大きく変わりましたが、本学は建学の精神を旨としながらもときどきの社会の変化に柔軟に対応しながら今日に至っています。ただし、農業、経済系の文系、保育という教育体系の根幹をなす3本柱は、揺るぎなく継続されており、これらの柱が本学の誇りにもなっているのです。この間に培われた学生の思いや行動が、本学独自の伝統を生み出していると言えるでしょう。在校生の皆さんは、どのような思いで日々を過ごしているでしょうか。広いキャンパスで学んだ感動と成長の体験が、皆さんにとって生涯忘れえぬ原風景となることを願っています。

 昨年も、集中豪雨等の災害が全国各地で発生しました。東日本大震災や熊本大地震などの被災地は、今なお多くの課題を抱えています。海外においても大地震、大規模な山火事、大洪水などが発生しています。地球温暖化の進行など地球環境の悪化が、これらの現象の背景にあることは間違いないでしょう。政治状況では、昨年10月に日本で衆議院議員選挙が実施され、海外でも核をめぐる北朝鮮の動きや過激派組織「イスラム国(IS)」絡みのテロの跋扈など不安定な状態が続いています。皆さんは、本学における学びを活かして、このような多方面における日本国内外の動きをしっかりと受け止め、的確な判断力を養ってください。

 他方、現行のカリキュラムは本学と地域社会との結びつきを一段と強めています。各学科・コースの実習や演習を通じて、皆さんが学外に出て多様な経験をする機会が増えています。これらの実体験を活かして自分の実践的な専門性を高めるとともに、課外活動においても生き生きと過ごし、かけがえのない青春を大いに謳歌してください。

 皆さんにとって本年が明るい希望に満ちた年であるように、心から願っています。