Topトップへ

学長より学生の皆さんへ「平成31年新春メッセージ」 | 拓殖大学北海道短期大学

学長より学生の皆さんへ「平成31年新春メッセージ」

平成31年 新春メッセージ
~ 学生の皆さんへ ~

拓殖大学北海道短期大学
学長   篠 塚  徹

年頭に当たって

 明けましておめでとうございます。雪に包まれた厳しくも美しい風景のなかで、皆さんはどのような新年を迎えられたでしょうか。道外の暖かい地域から入学し、初めて雪のなかで新年を過ごした人もおられることと思います。

 本学は昭和41年にここ深川の地で誕生して以来、52年間北の大地に足を着けて歩んできました。創立50周年の節目となる年には記念式典を挙行しましたが、本学に縁(ゆかり)のある多数の方々に祝っていただきました。半世紀以上もの間、本学は地域とともに歩む大学として成長を遂げ、今や地域に無くてはならない高等教育機関として存在し、さらに前進しつつあります。本学の校風は創立以来卒業していった1万2千人以上の学生たちが創り上げてきたものですが、歴代の教職員や外側から本学を支えてくださった地域の方々のご尽力があったからこそ、その発展があったことを忘れてはいけません。また、本学の卒業生は北海道内をはじめ全国各地で活躍しておられ、卒業後の留学生も母国などで逞しく自ら切り開いた道を歩んでおられます。

 この52年間本学を取り巻く環境は大きく変わりましたが、本学の建学の精神に基づく農業、経済系の文系、保育からなる教育体系の根幹をなす3本の柱は確固として継続されており、これらの柱が本学の特色であり、誇りにもなっているのです。この3本の教育体系がさらに有機的に連携することによって、本学の魅力が増し活力が一層生まれてくることでしょう。そのため、私たち教職員は本学の特色を生かしながら常に社会の変化に柔軟に対応して良き教育環境を提供してまいります。学生の皆さんには、この広いキャンパスで感動と成長の体験を味わっていただき、生涯忘れ得ぬ原風景を紡ぎ出してもらいたいと思います。

 日本列島は昨年も多くの自然災害に襲われましたが、北海道は昨年9月6日に発生した胆振東部地震をはじめ度重なる台風被害や日照不足による農産物生産への悪影響など深刻な被害を受けました。海外においても大地震、大規模な山火事、大洪水などが発生しています。地球温暖化の進行など地球環境の悪化が、これらの背景にあることは間違いありません。国際状況では、依然として続く国境を越える大量の避難民、テロの頻発、米中経済対立など不安定な状況が続いています。皆さんは、本学における学びや課外活動などを活かして、このような日本国内外の動きをしっかりと受け止め、的確な判断力を養ってください。ときには、できる範囲内で自然災害へのボランティア活動を行っても良いでしょう。

 現行のカリキュラムは、本学と地域社会との結びつきを一段と強めています。各学科・コースの実習や演習を通じて、皆さんが学外に出て多様な経験をする機会が増えています。これらの実習や演習を活かして実践的な専門性を高めるとともに、課外活動においても伸び伸び生き生きと過ごし、貴重な青春時代を大いに謳歌してください。こうした本学における学びや活動が、卒業後の進路選択にも強い力となります。

 本年が皆さんにとって希望に満ちた明るい良い年であるよう、心から願っています。