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食品・農産物流通論 | 拓殖大学北海道短期大学

シラバス(講義要項)

食品・農産物流通論担当: 村上 良一(むらかみ りょういち)

開講コース

地域振興ビジネス 2年次 後期

目的と内容および到達目標

本講義は、規制緩和が進行する現下の農産物流通の特徴や課題について明らかにすることを目的とする。そのために最初に流通論の基本的な講義を数回程度行い流通に関するイメージを与える。続いて、食品・農産物流通に関する講義を行う。

到達目標は以下のとおりである。
・流通一般の意義や基本的な仕組みについて理解し、説明できるようになる。
・農産物流通について基本的な理解ができ、説明できるようになる。
・主要な農産物の流通の具体的な仕組みについて基本的な理解ができ説明できるようになる。
・農産物地域ブランド戦略など農産物販売戦略に役立てられるような基礎的知識が身につけられるようになる。
<SDGs(持続可能な開発目標)との関連>
  ②飢餓 ⑧成長・雇用 ⑫生産・消費 ⑮陸上資源

授業計画

[後期]
1.講義の進め方や関連学問分野の紹介、流通論の基本について
2.小売業・卸売業といった流通に関わる基本的概念や社会的意義などについて
3.物流等流通に関する事例紹介と解説
4.日本の商業・流通の発展史の概説
5.スーパーマーケット、コンビニ、ネット通販等流通の現在について
6.農産物流通の独自性について特に農協共販の意義とその課題について
7.食の変貌とビジネスチャンスとしてのミールソリューションについて
8.流通に関する基本的理解を促進するための解説と意見交換
9.卸売市場の発展過程と意義について
10.流通再編下、改めて確認されるべき卸売市場の意義とその課題について
11.農産物地域ブランド戦略と事例紹介
12.食管制度廃止以降“一般商品化”が進行する米の流通について
13.消費上限なき農産物ともいわれる花卉の流通の現状と課題について
14.畜産物輸入激増へと変貌したもとでの畜産物の流通について
15.今後の食品・農産物流通の課題と展望について

単位数

2単位、授業回数:15回

講義の進め方

講義スライドを映写しながら、講義を行うことを基本とする。また、講義の内容理解を深めるため、数回程度、参考資料として解説を加えながらDVD視聴を行うことを予定している。
また、一部の授業回を遠隔で開講する場合がある。

試験と成績評価

成績評価は、定期試験(70%)、レポート(30%)で行う。

担当教員から受講生諸君へ

予習は、食品流通に関わるニュース、スーパーや外食産業、農協の経済事業などについて注意を払っておくことである。復習は講義スライドと講義ノートをよく見直しておくことである。

使用教材

教科書 :使用しない
参考書 :日本農業市場学会編『農産物・食品の市場と流通』(筑波書房)、藤島廣二他『フード・マーケティング論』(筑波書房)、 桂 暎一編著『青果物のマーケティング』(昭和堂)。