施設園芸学担当: 生方 雅男(うぶかた まさお)
開講コース
環境農学 2年次 後期
目的と内容および到達目標
日本の園芸作物生産において施設での栽培は重要な役割を果たしている。野菜、花きなどが周年いつでも供給されているのは施設園芸の技術があるからである。寒冷な気候の北海道の園芸作物の生産は露地が主体だが、気候の変動を受けにくく安定計画生産が可能な施設栽培への需要はこれから増える。本講義では施設園芸の基礎的な部分の解説に重点を置きつつも、高度な施設園芸技術を紹介する。
到達目標は以下のとおりである。
・施設園芸学の基礎的な知識を理解し、指導書や専門書を読解することができるようになる。
・施設の管理方法を理解し、実践できる知識を習得する。
・高度な施設園芸技術のアウトラインを理解する。
<SDGs(持続可能な開発目標)との関連>
④教育 ⑫生産・消費
授業計画
[後期]
1.北海道での施設園芸とは
2.ハウスとは 1.被覆材(保温、遮光)
3.ハウスとは 2.構造(パイプ、部材)
4.ハウスの付帯設備1.灌水システム
5.ハウスの付帯設備2.暖房
6.ハウスの付帯設備3.冷房
7.ハウスの付帯設備4.換気、除湿
8.ハウスの付帯設備5.センシング
9.環境制御と植物の反応1.温度、湿度
10.環境制御と植物の反応2.光、照明
11.環境制御と植物の反応3.炭酸ガス
12.養液土耕
13.養液栽培
14.自然光型植物工場
15.人工光型植物工場、宇宙での農業
単位数
2単位、授業回数:15回
講義の進め方
パワーポイントを利用した講義を中心に進める。また、できる限り対話型講義とする。毎回の講義の要点を理解してもらうため、小テストを実施する。
試験と成績評価
小テスト(70%)、講義の受講態度(30%)により総合的に成績を評価する。
担当教員から受講生諸君へ
北海道の施設園芸はまだ発展途上で、技術者が不足している。本講義を受講することにより、基礎から正確な知識を習得し、北海道の施設園芸で活躍できる人材になることを期待する。その回の講義の要点となる小テストを復習の材料として利用し、講義内容の理解を深めることが肝要である。
使用教材
教科書 :プリントを配布する。
参考書 :最新施設園芸学(朝倉書店)、施設園芸・植物工場ハンドブック(農文協)