Topトップへ

生物工学概論 | 拓殖大学北海道短期大学

シラバス(講義要項)

生物工学概論担当: 岩間 和人(いわま かずと)

開講コース

環境農学 1年次 後期

目的と内容および到達目標

1973年にコーエンとボイヤー(米国)が大腸菌を使った遺伝子組み換えに成功し、1984年に遺伝子組み換え作物としてタバコの開発が行われて以来、海外では、近年、トウモロコシやダイズなどで遺伝組み換え作物の生産が急速に増えている。生物工学は、遺伝子組み換え技術以外にも、農作物の種苗生産や育種において利用され、重要な役割を果たしている。本講義では、生物工学を利用して生産されている身近な農作物を例にして、それらが造り出されるまでの基本技術を平易に紹介する。また、農業生産における生物工学の役割、農業経営上の位置づけ及び今後の方向性について考察する。

到達目標は次のとおりです。
・植物細胞内で生じる生命現象について正しく説明できる。
・植物バイオテクノロジーの原理を理解し、農業に役立てるための基礎的な知識を備えている。
・遺伝子組換え技術の原理を理解し、その安全性について考察することができる。

授業計画

[後期]
1.植物バイテクの体系と原理
2.培養技術の基礎(組織培養技術)
3.培養技術の基礎(植物ホルモン、ウイルスフリー)
4.種苗生産における培養
5.種苗生産における技術
6.品種と育種(交雑育種)
7.育種における培養技術(突然変異誘導)
8.育種における培養技術(細胞融合)
9.育種における培養技術(遺伝子組換え)
10.遺伝子組換え技術の原理
11.遺伝子組換え技術の現状
12.遺伝子組換え技術
13.遺伝子組換え技術の実際
14.遺伝子組換え技術の安全性
15.遺伝子組換え技術の安全性に関する意見発表

単位数

2単位、授業回数:15回

講義の進め方

授業計画に沿ってプリント(参考資料)を中心に講義する。毎回の講義の最後に10分程度の小テストと最終回に期末テストを行う。

試験と成績評価

授業への参加状況、小テスト、期末テストにより総合的に成績を評価する。

担当教員から受講生諸君へ

1970年代から1980年代、植物バイオテクノロジーへの期待は大きく膨らんだ。それから30余年を経過した現在、バイオテクノロジーは必ずしも当時の期待に応えうる成果を上げているとはいえない面もあるが、この間に蓄積された生命現象についての情報は膨大であり、様々な技術が開発・工夫されてきた。この機会に「生物工学」の世界を概観してみよう。

使用教材

適宜プリントを配付
参考書:大澤勝次・江面浩著『新版図集 植物バイテクの基礎知識』(農文協)