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花卉生産学 | 拓殖大学北海道短期大学

シラバス(講義要項)

花卉生産学担当: 生方 雅男(うぶかた まさお)

開講コース

環境農学 2年次 前期

目的と内容および到達目標

花卉は農業総生産額の4%を占める農業の重要な一分野であり、今後も花卉の需要の拡大が期待されている。花卉は、観賞用作物であることから嗜好性が強く、種類・品種が極めて多く、また、品質に対する要求が高いことから、資本と労力を投入し、高度な技術を駆使して良質の生産物を生産しなければならない。さらに、流通の変化に対応した経営が求められている。
本講義では、花卉生産に必要な基礎の理論、技術を紹介し、花卉生産の実践に役立てる。
到達目標は以下のとおりである。
・花卉の形態や生理・生態に関する基本事項を理解し、それらを説明することができる。
・専門用語を正しく理解し、指導書や専門書を読解することができる。
・花卉生産を制御する手立てとその特徴を理解し、それらを説明することができる。
<SDGs(持続可能な開発目標)との関連>
  ④教育 ⑫生産・消費

授業計画

[前期]
1.花き業界と生産の現状
2.人間生活と花き
3.花きの分類
4.花きの利用とデザイン
5.花きの観賞性 
6.花きの成長・開花と環境 
7.花きの繁殖方法 
8.花きの育種 
9.土壌の性質と施肥 
10.施設の種類・構造と利用
11.花きの品質とその保持
12.苗生産
13.鉢物生産
14.切り花生産(1年草、宿根草)
15.切り花生産(球根類、花木)

単位数

2単位、授業週数:15回

講義の進め方

授業計画に沿った課題について、教科書を参考にしてパワーポイントでの発表形式とする。パワーポイントでの発表は受講者全員必須とする。また数回の小テストや花の名称小テストも実施する。

試験と成績評価

成績評価は、課題学習の成果発表パワーポイント(40%)および毎月の小テスト(30%)、講義の受講態度(最大30%)などを総合的に勘案し評価する。

担当教員から受講生諸君へ

花卉の多くは開花した状態で観賞するため、花が最終目的となる。花卉の発育段階に応じた変化の引き金となっている環境要因等について学ぶと共に、開花を制御する技術や高品質の花卉を生産する技術の修得が収益性を高める手立てとなることに留意する。
講義毎に提示する課題を各自が事前に予習して講義に臨むとともに、毎回の講義内容の重点事項を確認するなどして生産技術の理解に努めることが肝要である。

使用教材

教科書 :樋口春三「草花栽培の基礎」(農文協)
参考書 :鈴木正彦著「園芸学の基礎」(農文協)、腰岡政二著「花卉園芸学の基礎」(農文協)