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土壌管理学 | 拓殖大学北海道短期大学

シラバス(講義要項)

土壌管理学担当: 生方 雅男、岩谷  豊

開講コース

環境農学 1年次 前期

目的と内容および到達目標

ヒトを含め陸上に住む生物のほとんどは直接、間接に土に依存して生存する。70億人を超えた人口、文字通り
ヒトの口を満たしているのは土である。土が衰退すれば文明も崩壊することを、現代人は忘れている。地表の
一部を覆うだけの土は、ある意味石油など化石燃料以上に限りある資源であり、適正な管理でその生産力を維持
増強すること無しには、ヒトの未来はない。土はヒトを巡る環境要素の中で最も重要なものの1つである。もち
ろん、農業生産にとっても土は基本である。土の管理を誤ると、作物は正常に生育せず、経済活動としての農業も成り立たない。
本科目では、環境との係わりの中で土の生産力を将来にわたって維持増強するために必要な知識を学ぶ。内容
には、土の大切さ、作物に水と養分を供給する観点からの土の機能、そしてそれら機能を発揮させるための管理
手法などが含まれる。
到達目標は以下のとおりである。
・土壌管理にかかわる基礎用語を理解し、活用できる。
・土壌の種類と成り立ち、課題と改善方向の基礎知識を備えている。
・土壌改善のために基礎事項を理解している。

授業計画

[前期]
1.土と文明の興亡、ヒトと土の関わり
2.土壌の生成と腐植
3.土壌の分類と名前、生成による分類
4.乾湿による土の分類と代表的土壌
5.土壌物理性の基礎、土性、三相分布、土壌硬度
6.保水性と排水性
7.土壌物理性の改善、診断と対策
8.土壌物理性の改善、基盤整備手法の活用
9.CECとpH
10.電気伝導度とその活用
11.土壌の交換性塩基
12.リン酸供給能とリン酸吸収係数
13.土壌の微量要素供給能と重金属の課題
14.土壌の窒素循環とその評価、環境への影響
15.たい肥など有機物施用の意義.

単位数

2単位、授業回数:15回

講義の進め方

プリントをベースに様々な関連資料を活用し、受講生が本科目を学ぶ意味を早期に理解できるように努めたい。
土を学ぶためには基礎的な物理と化学の知識と分子量などの計算法を理解していなければならない。それらが身につくように練習問題を含めて授業を進める。

試験と成績評価

理解度、習熟度を評価するための小テスト、授業への参加状況、授業態度などを総合的に勘案して評価する。

担当教員から受講生諸君へ

土は農業の基本ではあるが、日常生活で土に触れる機会は意外に少ない。土には様々な種類があることも実感しにくい。土壌を学ぶ学生には、是非、意識して日ごろから土を観察してもらいたい。土壌管理学を学ぶためには物理、化学、生物の基礎が必要である。理解し難いときには高校の教科書などを参照するなど、基礎的事項を十分に予習、復習しなければならない。授業後は自分なりに内容をまとめることが求められる。
土壌作物診断実習を履修する学生は、必ず本授業の単位を取得する。

使用教材

教科書 :プリントおよび関連資料を配付する
参考書 :『土壌学の基礎、生成・機能・肥沃度・環境』松中照夫、農文協、『北海道農業入門 新規就農者向けテキスト(改訂版)【土壌肥料・病害虫編】』北海道農政部