入学式告辞
平成22年度入学式告辞
平成22年4月10日
拓殖大学北海道短期大学
学長 篠塚 徹
新入生の皆さん、入学おめでとうございます。私たち教職員は、皆さんの入学を心からお祝いし、歓迎いたします。また、これまで新入生を育んでこられたご両親・保護者の方々に敬意を表するとともに、入学の喜びを分かちたいと思います。
新入生の皆さん、あなた方が入学された拓殖大学北海道短期大学は、今から44年前の1966年に創設されました。それ以来、北の大地、北海道深川市に根を下ろし、「すべての学生に感動と成長の体験を」を教育の原点として、そのときどきの状況に対応しながら歴史を刻んでまいりました。その間、あまたの有為な人材を世に送り出し、先輩たちは社会において立派に活躍をしておられます。
皆さんは、今日からこのような伝統ある大学の一員に加わりましたが、いくらかの不安を持ちながらも大いなる期待と希望に満ち溢れていることと思います。緑に囲まれた広いキャンパスには、充実した教育施設、実習農場、スポーツ施設などが整えられており、学生たちがその能力を十分発揮するための舞台が用意されています。私たちは、あなた方ができるだけ早く大学生活に慣れるように全力を挙げてお手伝いしますが、勉学を第一とする大学生としての自覚を持ちながらも、貴重な学生生活の幅を広げて青春時代を謳歌してください。
志を抱いてこのキャンパスに来られた留学生の皆さん、心から歓迎いたします。いろいろと慣れないことが多いと思いますが、日本人学生との交流や日頃の生活体験を通じて、必ずや将来への糧が得られるに違いありません。また、社会人入学を果たされた方々へは、その飽くなき勉学への意欲に敬意を表します。あなた方の学ぶ姿は、若者の心を揺さぶり、学習への意欲を掻き立てることでしょう。
さて、現下の大学をめぐる環境は依然として厳しい状況です。米国発の経済困難は依然として日本を覆い、いまだ経済状態は回復していません。世界経済のグローバル化は適正な資源配分を促す一方で、国際的な金融商品の暴走を許すなど、ともすれば人間疎外をもたらす側面もあり、今こそ人類の英知をもって人間性溢れる経済構造へシフトさせていく必要があります。これだけ高度に発達した科学技術にふさわしい人間社会を構築し、次代を担う若い世代へ引き継いでいくことは、現在社会の中枢にいる人たちの責務であります。皆さんは、将来に備えてまず大いに学んでください。私は、この「学ぶ」という言葉を広い意味で使っています。幅広い知識や専門性を身につけることは当然ですが、フィールドワーク等を通じて実践力を養い視野を広げることを意味します。この観点から本学は多様な分野を包含し、皆さんが学ぶための最適な環境を用意しており、2年間本学で学んだあとどのような進路を選択するにせよ立派に社会に通用する人材を送り出します。
地球温暖化をいかに防ぐか、生物の多様性をいかに維持するかなど、地球環境の問題も深刻です。本学で学ぶことによって、地球環境に対する理解が進み、生態系を維持しながら持続可能な社会を実現することの重要性を認識することになるでしょう。
先に述べたように、皆さんは恵まれた環境のなかで学生生活を送ることになりますが、日々の学習に加えてサークル活動、ミュージカル、大学祭、ボランティア活動などにも大いに取り組んでください。目的に向かって仲間同士で協力しあうことは、友人関係の輪を広げ、豊かな学生生活を形成します。目的を達成し、感動を味わうことは、人間の幅を広げ、将来に向かって大きな糧となります。留学生の人たちもこのような活動を通じて、日本人学生との交流と相互理解が一層進むことでしょう。
本学は地元深川市から多方面にわたり支援をいただいており、地域の人たちと共にさまざまな活動を繰り広げています。深川市をはじめとする地域の方々が本学に寄せる眼差しは暖かく、この地に居を定めた幸せを感じています。どうかあなた方も地元の方々との触れ合いを通じて、みんなに愛される拓大生になってください。本学はさらに双方向のかたちで地域連携を進め、相乗効果によって本学と地域がますます発展するように努力いたします。
大学生活においては、ときに苦しいことや悩むことがあると思います。何でも相談できる友人を多くもつことをお勧めしますが、もとより私たち教職員もあなた方の味方です。遠慮なく相談をしてください。
皆さん、読書をしていますか。読書は、皆さんの居住空間を一挙に広げ、日頃の勉学から得られる成果をさらに深めてくれます。在学中に読書の習慣をつけ、実り豊かな社会生活への足がかりとしてください。
いよいよ大学生です。健康に十分留意し、悔いのない学生生活を送ることを祈念して、新入生への歓迎の辞といたします。
