ホクレン肥料工場&土壌分析施設の参観(11月27日)
掲載日:2015年11月29日
水稲、畑作合同で三笠市のホクレンの肥料工場と併設される土壌分析施設を見学しました。水稲、畑作物はいずれも利益が薄い作目です。生産費に占める肥料の割合も高いため、肥料費の削減は収益増に直結します。肥料費の削減のためには、値段の安い肥料を購入すること、土壌診断に基づいて余分な肥料をやらないことが大切です。そのためには、BB工場や農業現場での土壌診断の仕組みを理解しなければなりません。
到着後、会議室で肥料工場の沿革を伺いました。肥料工場のこれまでの歴史は合併と合理化の連続です。より安い肥料原料の調達をあわせて、肥料を供給する側も激しい価格競争に曝されていることを理解できたはずです。BB工場は壁に覆われて詳しくみることはできません。室内で肥料混合の仕組みを模型を使って説明いただきました。
土壌分析は土の受け入れから拓大の実習とは大違いです。拓大では土の粉砕は手頃な石を使って、石器時代のような手作業です。ここでは乾燥から粉砕まで専用の器具を使ってシステマッティックに行われます。土の秤量、抽出液添加、ろ過などはロボットによる全自動、分析もフローインジェクションとオートサンプラーを組み合わせて全自動です。学生は拓大でも同じ機械を購入して欲しいようでしたが、それはあり得ません。授業を全自動にしてしまうと化学分析の基本操作と原理、原則を学べません。