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学長より地域・一般の皆様へ「平成30年新春メッセージ」 | 拓殖大学北海道短期大学

学長より地域・一般の皆様へ「平成30年新春メッセージ」

平成30年 新春メッセージ
~ 地域の方々へ、一般の方々へ ~

拓殖大学北海道短期大学
学長   篠 塚  徹

年頭のご挨拶

 明けましておめでとうございます。日本列島は本年も厳しい寒さのなかで年が明けましたが、皆さまにおかれましては良き新年をお迎えになられたことと拝察申し上げます。

 弊学は昭和41年北海道深川市において創立されましたが、お陰様で本年52年目を迎えることができました。この間半世紀以上にわたって、弊学は広大で自然豊かなキャンパスにおいて、ひたむきに大地を耕し育て収穫の喜びを味わう教育、経済・社会の基礎を学びつつ地域の方々と触れ合いながら地域振興に資する教育、幼児の成長や福祉の増進に資する教育、に邁進してまいりました。北海道はもとより全国各地から若人がこの北の大地のキャンパスに集い、座学、実習、演習、課外活動などを通じてみずみずしい感性に磨きをかけ、熱い志をもって学窓を巣立っていきました。創立以来の卒業生は、昨年3月末現在で1万2千名余を数えます。

 地方の短期大学をめぐる環境は非常に厳しいにもかかわらず、長年にわたって弊学が教育活動を維持発展してこられましたのは、ひとえに地域の方々やご縁のある方々が弊学の教育理念とその実態をご理解くださり、たゆまずご支援、ご協力くださったことによるものであります。心から感謝申し上げます。

 弊学は創立間もなくから「農業」「経済等の文系」「保育」の領域を教育の3本柱として確立し、そのときどきの社会状況等の変化を勘案して学科やコースの名称に変遷はあったものの、3本柱を堅持して今日に至っています。私は、この3本柱による組み立てこそが、地方にある短期大学という弱みに陥りやすい体質を逆に強い体質に変えてきた大きな理由だと考えています。近年の改革では、3本柱の有機的連携をさらに強化しています。

 「環境農学コース」では、農業の基礎を学び実践するとともに、生産現場から付加価値を生み出す取り組みを加えて、農産加工や農業の法人経営を学ぶ体系を整えています。「地域振興ビジネスコース」では深川市をはじめ近隣の町々をフィールドに産官学が協働して地域を振興させるモデルを体系的に学び実践しています。農業系の学生が生産した農産物や加工製品を文系の学生が市場で販売するケースも頻繁に出てまいります。なお、4年制大学への編入学を志す学生に対しては、その志望に沿った履修モデルを提供し、万全のサポート体制を敷いています。また、「保育学科」を含めた学びの上で重要な共通理念は“食育”であり、ここにも弊学の特色がよく表れています。「保育学科」には農業高校生活科出身の入学者もあり、これも弊学における同学科の魅力のひとつでしょう。

 弊学は、今後とも地域とともに歩む大学として逞しく前進してまいりますので、引き続きご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

 末筆ですが、本年が皆さまにとって良きお年でありますようにお祈り申し上げます。