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学長より学生の皆さんへ「平成29年新春メッセージ」 | 拓殖大学北海道短期大学

学長より学生の皆さんへ「平成29年新春メッセージ」

平成29年 新春メッセージ
 ~ 学生の皆さんへ ~

拓殖大学北海道短期大学
学長   篠 塚  徹

年頭に当たって

  明けましておめでとうございます。雪に包まれた厳冬のなかで、皆さんはどのような新年を迎えられたでしょうか。

 本学は昭和41年にここ深川の地で産声をあげましたが、昨年11月5日に創立50周年の記念式典を開催することができました。式典には地域の方々をはじめ本学に縁(ゆかり)のある多くの方々が参列をされ、私たち大学関係者は感慨を新たにいたしました。

 半世紀にわたって本学は地域とともに歩む大学として成長を遂げ、今や地域に無くてはならない存在として定着し、さらに前進を続けています。本学の卒業生は約1万2千名にのぼり、北海道をはじめ全国各地で活躍しておられ、卒業後の留学生もまた、母国などでそれぞれの道を逞しく歩んでいます。本学発展のために力を尽くされた歴代の教職員の方々は、退職後も本学を暖かく見守っておられます。

 在校生の皆さん、本学は建学の精神を旨としながらときどきの社会の要請に柔軟に対応しつつ現在に至っています。この半世紀の間に培われた学生の想いや行動が、本学特有の伝統を生み出しているのです。広いキャンパスで学んだ感動と成長の体験が、生涯忘れえぬ皆さんの原風景となることでしょう。

 昨年も4月に発生した熊本大地震をはじめ、全国各地において自然災害が相次ぎました。6年前の3月に発生した東日本大震災は今なお多くの課題を抱えていますが、皆さんも本学での学びの成果を災害時にどのように生かすことができるか、考えてください。目を海外に転ずると、中東での紛争が続く中、米国で異色の大統領候補が勝利を収め、英国では国民投票の結果EU離脱が決まり、イタリアで現職の首相が信任をかけた国民投票に敗れ、お隣の韓国では現職の大統領が弾劾されるなど、昨年は激動の1年でした。今や国際的な動きが、直接間接にわが国の政治・経済・社会に大きな影響を与える時代です。学びは思考力や応用力をつけることに繋がりますが、皆さんはこれらの事態をしっかりと受け止め、意思を表明できる機会にはしっかりと自分の考えを表すことが大切です。

 3年前のカリキュラム改革によって、本学は一段と地域社会との結びつきを強めています。各学科・コースの実習や演習を通じて、皆さんが学外に出てさまざまな体験をする機会が増えました。これらの実体験を活かして自分の専門性を高めることが、卒業後の進路開拓に大いに役立ちます。サークル活動など課外においても生き生きと過ごしながら、かけがえのない青春の2年間を有意義にお過ごしください。

 本年が皆さんにとって明るい希望に満ちた年であるよう、心から願っています。